佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

10月の読書メーター

10月の読書メーター

読んだ本の数:7冊
読んだページ数:2936ページ


「風が強く吹いている」は10月31日の映画封切りに間に合わなかったな。しかしもう、駅伝本番が始まり物語は佳境に入っている。ここからは一気読み。まもなく読了見込み。

 


風魔(下) (祥伝社文庫)風魔(下) (祥伝社文庫)
政(まつりごと)、兵法においては、目的はいかなる手段を用いようとも達成せねばならない。しかし、それは武士(もののふ)の情において美しくない。歴史上に名を馳せた強者も、一片の曇りもなく美しく事を成し遂げた者は一人もいない。唯一人、常人の考え得る範囲を超越した存在として、己の心のまま自由に生きることができた男、何の衒いもなく美しくあり続けることができた男、自分の意に沿わなければ世の流れにも仕組みにも順わぬ男、そんな孤高の存在として風魔の小太郎は描かれている。
読了日:10月30日 著者:宮本 昌孝


風魔(中) (祥伝社文庫)風魔(中) (祥伝社文庫)
いよいよ天下分け目の闘い。歴史の裏舞台で豊臣方と徳川方の謀略が渦巻く。小太郎の運命や如何に。
読了日:10月24日 著者:宮本 昌孝


風魔(上) (祥伝社文庫)風魔(上) (祥伝社文庫)
主人公は戦国の世を忍びとして生きる風魔の小太郎。忍びでありながら陰にあらず陽の者。裏工作にありがちな非道を行わず、あくまで義を貫くナイスガイ。爽快感溢れるエンターテイメントです。さっそく(中)に突入。
読了日:10月20日 著者:宮本 昌孝


青に候 (新潮文庫)青に候 (新潮文庫)
シミタツらしいストレートなハードボイルド小説だ。しかもシミタツ初の時代小説ときた。良いです。小説そのものも良いが、何よりも題名(あをにさうらふ)がすばらしいではないか。「青に候」とは若いということ、同時に未熟ということでもある。しかし、若いだけに考えに、行動に打算がない。未熟故に悩みながらも、自分がそうあるべきと信じた道に突き進む強さがある。そこにある危うさに読者は惹かれる。
読了日:10月14日 著者:志水 辰夫


男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)男たちは北へ (ハヤカワ文庫JA)
ハードボイルド・ミステリ小説としての楽しみ、サイクリストとしての楽しみ、酒呑みとしての楽しみ、色々な意味で楽しませてくれる最高の小説だ。
読了日:10月08日 著者:風間 一輝


梅咲きぬ (文春文庫 や 29-6)梅咲きぬ (文春文庫 や 29-6)
作者は親の愛とは、子どものしつけとはどうあるべきか、人としての生き方は如何にあるべきかを物語を通じて読者に問いかける。老舗女将として矜持を持って凛として生きる母娘の姿に清々しい感動を覚えた。道理をわきまえた人を見るのは気持ちが良い。ましてその相手が子供であれば尚更のことである。
読了日:10月05日 著者:山本 一力


捌き屋―企業交渉人鶴谷康 (幻冬舎文庫 は 18-1)捌き屋―企業交渉人鶴谷康 (幻冬舎文庫 は 18-1)
かなり男臭い。気負いすぎといってもいいぐらい突っ張っている。だからこそイイ。小説はこうでなくてはいけません。鶴谷康(つるたにこう)はシリーズにするだけの魅力のあるキャラクターだ。続編も読みたい。
読了日:10月01日 著者:浜田 文人

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