佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

岡山の夜 藤ひろのカウンターで旬をいただく

18:00 岡山市内のホテルに到着。

一泊朝食付きで3800円也。

税込みです。

自転車乗りは安宿でよいのだ。

酒飲みは宿泊費を抑えて、その分美味しいものと美味しいお酒をいただくのだ。

それでイイのだ。

ひとっ風呂浴びて、夜の街に繰り出しました。

 

太田和彦氏が全国居酒屋100名店の一つに数えた西大寺町「ころく」を訪ねてみたがどうも見あたらない。ネットで地図も調べてみたが、あるはずの場所に影も形もない。仕方がないのでもう一つ気になっていた店野田屋町の「藤ひろ」を訪ねた。

http://www.fujihiro-sakuraya.com/index06.html

これが大正解でした。のれんをくぐると、こぢんまりとしたカウンターがあり、大将が包丁を振るっていらっしゃる。奥に座敷があるようだ。「こぢんまりとした」といっても結構高級感のある造りである。

アテはすべて旨い。酒は岡山の地酒ばかりを数十種類そろえてある。

サワラを刺身で食べてみたかったので「造り 盛り合わせ」を注文。

酒は「大典白菊 純米吟醸 備州」をいただきました。

造りはサワラ、タイラギ、ヒラメ、赤貝、イカなど…

サワラとタイラギは厚く切ってあり食べ応え十分。

結構、量があるなーと思っていたら、ご主人のサービスで普段よりちょっぴり増やしておきましたとのこと。

ここにして良かったよー。

酒のチョイスも我ながら間違いなし。香り穏やかで上品なうま味と酸とのバランスが良い。刺身にはぴったりだ。

続いて「御前酒 山廃純米 昔造り」を燗でいただいた。

これも大正解。 じっくりと熟成させた酒らしく、濃厚複雑な味わい。燗上がりする酒とはこのような酒を言うのだろう。

写真には撮っていませんが大将がちょっとした酒の肴を二品出してくださった。

これもサービスとのこと。 姫路から自転車を漕いで来たと話したことが良かったのかな?

「明日はデジタルミュージアムに「黄金の都・シカン展」を観に行くつもりです」というと、なんと、「頂き物ですが…」と言いながら1000円の前売り券を下さいましたよ。

えー、ホントですか? ありがとうございます。 じゃあ、その分でお酒をもういっぱいいただきますと「御前酒 雄町大吟醸 馨(けい)」を注文。

「酒と女は二合(号)まで」と申しますが、これだけ旨ければ二合で済むはずはない。

アテにもう一品「あさりとうるいの酒蒸し」を注文。

うるいが口の中でシャクシャクと音を立て、誠に歯触りがよいうえに微かに香りが鼻腔をくすぐり誠によろしい。

〆に「黄にらぞうすい」をいただき大満足で席を立ちました。

帰りに観光用のパンフレットまで用意してくださっていた。お心遣いありがとうございます。

次に岡山を訪れたら必ず立ち寄りたい店です。 すばらしい。

 

ホテルを出たときは二軒はしごしたいと思っていたのですが、一軒で十分な満足感。というより、この満足感をほかの店で台無しにしたくなくて、そのままホテルに帰り休みました。