佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

背表紙は歌う

『背表紙は歌う』(大崎梢・著/創元推理文庫)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。

 

作り手と売り場、そのふたつを結ぶために。出版社の新人営業マン・井辻智紀は今日も注文書を小脇に抱え、書店から書店へと飛び回っている。しかし取次会社の社員には辛辣な言葉を投げかけられ、作家が直々に足を運ぶ「書店まわり」直前にはトラブルを予感させる出来事が…。井辻くんの奮闘をあたたかな筆致で描いた、本と書店を愛する全ての人に捧げるミステリ短編集第二弾!

 

出版社の新人営業マン、

今日も本がひしめくフロアへ!

けれど行く先々でトラブルの種が?!

  本と書店を愛するすべてのひとに

  「配達あかずきん」の著者が贈る、

  ハートフル・ミステリ短編集第2弾

 

 

 

 

 

 私も本と書店を愛するすべてのひとの一人であるぞっ! おまけにこの<出版社営業・ひつじ(井辻ですけど)の業務日誌シリーズ>を読み始めてからは出版社営業や書店員までも愛し始めたのだ。さらに本書を読んでからは「取次」という会社とその社員の存在を知り、取次までをも愛すようになってしまったではないか。

 巻末に「取次にも愛を!」という文章を寄せていらっしゃる日本出版販売(?)の古幡瑞穂さんによると、「今、日本国内には約1万3千軒の書店と4万軒以上のコンビニエンスストアがあり、出版社は約4千社あると言われている。そして毎日毎日新しく200点の書籍と200点の雑誌が発行され、我が社だけでも100万冊の既刊書籍が流通している」とのこと。そうか、本にかかわる業界の要となっておるのだな。素晴らしい仕事ではないか! 

   感謝するぞ、取次! 

   ガンバレ、取次! 

   取次に愛を! 

   行きつけの書店のカワイイ書店員さんに神の祝福を!(笑)