『播磨の峠ものがたり』(須磨岡輯・著/神戸新聞総合出版センター)を読みました。
ほかにも平行して三冊ばかり読んでいる本があるが、おそらくは今年最後の読了本となるだろう。
まずは出版社の紹介文を引きます。
峠の向こうに思いをはせて・・・。
その坂を越えると”異郷”がある。
人々は希望を抱き坂を登ったのだろうか。
急ぎの用や不安を携えて越えたのだろうか・・・。
数十mから1000m級まで、
さまざまなエピソードを秘めた66の峠を紹介します。
題名に「ものがたり」と謳っているが、ストーリー性のある伝説などはほとんど書かれていない。播磨国風土記をひもとき、あるいは源平の合戦、秀吉の播磨攻め、その峠に係るちょっとしたエピソードが書かれている。その峠を行き来した人々の想いや運命に思いをはせて時空を旅するがごとき読書感を楽しむことができた。ふと来年のテーマは「達成感」にしようと決めた。坂を上り峠に立つことからの連想である。仕事でそれを味わえればありがたい。プライベートでは休日を利用して本書で紹介されたあちこちの峠を自転車で訪れてみよう。自転車では通れない悪路もありそうだが、その時は歩けば良い。よし、決めた!