佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

明石魚の棚『酒道場』

2020/03/20

 

 久々に大学時代の下宿仲間が寄り集まることになった。場所は明石。夕方に待ち合わせである。

 JRがコロナウィルスの影響で間引き運転するのではないかと思い早めに家を出た。ところが在来線は通常どおり動いていた。Googleマップで列車時間を調べたときに「新型コロナウイルス感染症対策の影響で一部列車に運休・区間運休等が発生しています」などと表示されたものだから慌ててしまったではないか。間引き運転は新幹線や特急列車などの話であったようだ。

 待ち合わせ時間にはたっぷり余裕があったのでまずは魚の棚に行った。観光客は激減しているのだろうが、ここだけは人でにぎわっていた。

 何にするか大いに迷ったがガシラと茎わかめを買った。ツバスやチヌ、舌平目、蛸なども安く全部買いたかったのだが、魚は鮮度が命。あれこれ買っても生臭くなり味が落ちたのではもったいない。ここは辛抱が肝心である。

 買い物を終えてもまだ2時間ばかり時間を潰す必要がある。『酒道場』で一杯やりながら本を読んで待ち合わせ時間まで過ごすことにした。大学時代に電車を途中下車して時々訪れた居酒屋である。駅前再開発で雰囲気が多少変わってしまったが、気取りのない大衆酒場であることに変わりはない。

 おばちゃんにとりあえず瓶ビールと「イカナゴ酢」をちょうだいと声をかけ椅子に腰掛ける。イカナゴは今が旬。今年も不漁でごく短期間しか穫れなかったようだ。残念なことである。新ものの釜揚げがうまい。ビールもうまい。居酒屋で飲みながらの読書ほど幸せなことはない。酒と本さえあれば何時間でも平気である。せっかく明石にきたのだからと「玉子焼き」も注文した。酒も地元の「來楽」をやった。

 

 夕刻に学生時代の仲間が顔をそろえた。居酒屋で酒を飲みながら昔の思い出話に花を咲かせた。話に夢中で写真は撮っていない。魚も料理もうまかったが、飲み放題セットの居酒屋である。写真を撮るほどのこともない。店の名もここには書かずに置く。

 すっかり酔って家に帰ったのだが、魚が古くなってはいけないので料理した。ガシラは煮つけに、茎わかめは佃煮にした。どちらも砂糖は入れず酒をたっぷり使ってあっさりと仕上げた。作り置いて食べるのは明日になってから。