佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『南国かつおまぐろ旅』(椎名誠:著/文春文庫)

『南国かつおまぐろ旅』(椎名誠:著/文春文庫)を読みました。

 まずは出版社の紹介文を引きます。

いくつもの締切を抱えながら日本全国を旅する毎日。けれど、旅先でしかあじわえない幸せもある。思わず目頭が熱くなった奥会津の小学校の卒業式、風に吹かれてまどろんだ中之島公園での昼寝、最上町の牧草地での乗馬。枕崎のかつおも新島のクサヤも心震えるほどうまかった。そして旅はまだまだ続く…。
  

 

南国かつおまぐろ旅

南国かつおまぐろ旅

 

 

 

 海苔とかつおぶしを偏愛し、食う寝る吞む出す特に糞便の話を書き殴り、バカップルに、はたまたオバサングループに、そしてさらには大量連続的幼児声娘連中にバカヤロメ!ケッ!光線を浴びせ、休みの度に車をピカピカに磨き上げる貧乏くさいヤツに「車より心を磨きなさい!」と心の中で説教を垂れ、テントも張れず、料理もバーベキューしかできないくせにグッズだけは大層にそろえているにわかアウトドアバカに「死ね!」と引導を渡し、原稿〆切恐怖におびえる日々を綴る。いつものシーナさんである。

 新型コロナウイルスによる巣ごもり生活で視るTVワイドショーにはちっとも共感できない私だが、シーナさんのエッセイには不思議と共感できる。