『ワニのあくびだなめんなよ』(椎名誠・著/文春文庫)を読みました。
まずは出版社の紹介文を引きます。
毎度お馴染みさすらいの「赤マント」。はるばる北極圏ではイッカク鯨に舌鼓、東京に戻ればおとっつぁんだらけで目的なき強化合宿を敢行する。さらに瀬戸内海ではユウレイが…。世界をまたにかける「日焼けホームレス顔」作家の痛快エッセイ。連載1000回突破記念の目黒考二書き下ろし「沢野絵」論を特別収録。
福井県勝山市の奇祭「勝山左義長」は一度でいいから見てみたいものだ。勝山市では是非「八助」で蕎麦を食べたい。シーナさんが本書の中でうまいと絶賛していた蕎麦屋「助六」は実は「八助」のことを名を変えて書いているとの有力な情報を得た。蕎麦は何度でも食べたい。三食とも蕎麦でもいいぞ!
本書の値打ちは実は巻末にある沢野ひとし氏による「椎名論」と目黒孝二氏による「沢野論」である。私にとって椎名誠、沢野ひとし、目黒考二、木村晋介の関係は理想とする友だち付き合いと映る。『沢野字の謎』(本の雑誌社)を買ったのは言うまでもない。私にはこの本の良さがわかるはずだ。まちがいない。