2022/08/19
不思議な縁でK氏とY女史と私の三人で飲むことになった。K氏は昔、仕事でお世話になったグラフィックデザイナーである。Y女史は京都在住で高校時代の同級生。先月、某居酒屋でK氏とY女史の席が隣り合わせになり、話をするうちに共通の知り合いの私の話が出たという。ならば一緒に飲もうということになり、日程調整して本日、私が知っている下京区天神前町『たてや』に集まった。
知っている店といっても『たてや』は3年ほど前に一度来たっきりである。京都市の観光関係の方と某観光地の市長はじめ幹部の方と一緒に食事をする機会に恵まれたのだ。気取らない店であるが、京都らしいしっかしした和食がおいしく、御代もリーズナブルという誠にあっぱれな店だ。
酒をいろいろな種類、しかも何杯もおかわりし、話に夢中で1~2品写真を撮り忘れたかもしれない。記憶がいいかげんである。おまかせで出てくる料理一品一品がすべておいしく大満足であった。もちろん値が張る店に行けばもっとおいしい店はある。しかし気軽に、さほど財布を気にせず、落ち着いて飲める店はなかなかないものだ。こんな店が家の近くにあったらしょっちゅう通うのだが・・・世の中そうままならない。
二軒目は祇園の『酒一品 松うら』。K氏の行きつけのようで、これまた気取らず飲める良い店だ。覚えておきたい。
三軒目は歌いたいと歩いてすぐにある『ピックアップ』。店の奥にライブスペースがあり、歌いたい人は生演奏に合わせて歌う。K氏は歌う。ブルースっぽく、まるでプロのシンガーのように表現力豊かに歌う。Y女史も歌う。コーラスをやっているらしく堂々たるものだ。私は歌わない。意気地がないと思ったが、たとえ意気地があったところで歌唱力がない。歌えない。
いつの間にやら日が変わっていた。もうろうとした頭でふらふらしながらタクシーに乗った。