『「青春18きっぷ」ポスター紀行』(込山富秀:著/講談社)を読みました。図書館からの借り本です。
まずは出版社の紹介文を引きます。
「青春18きっぷ」はJRが年3回(春、夏、冬)発売しているお得な切符で,1982年(昭和57年)に初めて発売されました。その後大ヒットし、汽車旅ファンの必需品となって今日に至ります。
発売時に全国のJR駅で掲げられるポスターは、つねに注目を集め、マニア垂涎の的となっており、とりわけ1990年(平成2年)からは、旅先の旅情を静かに湛えた写真とデザイン、旅の本質に迫るコピー表現が相まって、多くのファンを着々と獲得しています。
今回、その1990年以降のポスター74点を集め、一冊にまとめました。25年間このポスターを手掛け続ける著者が、制作にまつわる背景やエピソードを初めて解説した、ファン待望の写真集です。鉄道ファンのみならず、これから旅に出たいと思っている人にはユニークなガイドブックとして、かつて青春18きっぷで旅した人には思い出のアルバムとして、老若男女問わず、幅広い読者に満足していただける1冊です。
25年間、74枚のポスターをぱらぱらと頁をめくりながら見ていくだけで楽しい。写真もキャッチコピーも質が高い。「タンポポみたいに旅に出た」春はそうありたい。「大人には、いい休暇をとる、という宿題があります」ようし今年の夏は少し長い旅に出よう。そんなふうに気分が盛り上がってきます。やはり北海道の景色は圧倒的である。今年の夏旅は北海道で決まりです。注目すべきは予讃線「下灘駅」。1998年、1999年、2000年と三年連続で冬のポスターをこの駅が飾っている。特に2000年のポスターは強烈な印象を残す一枚だが、この写真には本書を読まないと分からない特殊な技術が使われている。つまり私にはこの写真が撮れない。