佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『全日本食えば食える図鑑』(椎名誠:著/新潮文庫)を読む

 『全日本食えば食える図鑑』(椎名誠:著/新潮文庫)を読み終えた。

 

 


 ご存じ椎名誠のスーパー・エッセイです。今回は日本一つらーい食べ歩きエッセイです。どう辛いのか? 目次を読んでみればわかります。

 

目次

  1. 睾丸のようなもの。ぐねぐねするやつら。―沖縄県与那国島石垣島
  2. なんてこったの肛門チンポコ生物。―佐賀県有明海唐津
  3. 決め技はコリコリとずるずる。―京都府伊根・丹後
  4. 奇食ではなく貴食なのであった。―北海道阿寒湖
  5. ヒトは禁じられると求めるものだ。―岩手県遠野・宮古
  6. 高知の山海秘密の三本勝負。―高知県安芸・大方
  7. 食うか食われるか。ミキにはキミの夢がある。―鹿児島県奄美大島
  8. でっかくて黒いやつ。小さくて黒が好きなやつ。―青森県鰺ヶ沢下北半島
  9. 輝け!第1回全日本麺の甲子園大会。―日本全国
  10. でらうまの謎。―愛知県名古屋
  11. 愛と策略の蜂の子まぜごはん。長野県田島・穂高
  12. 鮒ずしの詫び状。滋賀県琵琶湖

 第1ラウンド「睾丸のようなもの」とは与那国島に生息する椰子蟹の腹側の味噌が詰まったところのこと。背中側は殻で硬いが腹の袋はぶわぶわで無防備にだらしなく柔らかいらしい。まさにキンタマの感触なのである。実際に本島では椰子蟹を「くーがん」と呼ぶらしい。

 第2ラウンド肛門チンポコ生物とは佐賀県で食べられるイソギンチャクのこと。地元での通称は「ワケノシンノス」=「若い衆のけつの穴」という意味だそうだ。椎名氏の表現を借りると「元気のないときのチンポコそのもの」なのである。
椎名氏は、その情けない姿に思わず語りかける。


 「お前は全体がチンポコの形をしたその頭に肛門をつけている生き物なのだぞ。そんな肛門チンポコ人生で悲しくないのか。怒りを感じないのか!なあ有明海のイソギンチャクよ。」


わははははー 椎名氏一流の軽薄体絶好調!


♪本日の一曲♪

ウルフルズ -  笑えれば