もうだいぶ前の映画ですが『プラダを着た悪魔』DVDをTSUTAYA広峰店で借りて来ました。
物語はこうして始まる。
アンディ(アン・ハサウェイ)はジャーナリストを志しNYにやって来た。オシャレに関心のない彼女は、無謀にも一流ファッション誌ランウェイの面接を受け、編集長ミランダ(メリル・ストリープ)のアシスタントの仕事を手に入れるのだが、翌朝から24時間公私の区別なく携帯が鳴り続ける悪夢の日々が・・・・
ローレン・ワイズバーガーの同名のベストセラー小説を映画化した、ハートウォーミングな物語だ。
ゼロから、否、ファッションに興味がないという意味ではマイナスからスタートした女の子が、持ち前のキャラと努力、そして周囲の温かい助けがあって、次第に鬼上司に認められるようになっていくストーリーは、よくあるワーキング・ウーマンもの。ありきたりとはいえ、初めから最後まで退屈させないあたり流石です。素直に楽しめます。
この映画で特筆すべきは、アンディがミランダの無理指示を叶えることが出来ず「あなたには失望した」と酷評されたとき、「どんなに努力しても認めてもらえない。もう辞めたい」と先輩・ナイジェル(スタンリー・トゥッチ)に相談するシーンだ。
ナイジェルは「君の代わりは5分で見つかる。喜んで働く子がね。だからイヤなら辞めればいい」と言います。さらに彼は「君は努力していない。愚痴を並べているだけだ。私に何をして欲しい。"ミランダにいじめられてかわいそうに"と慰めて欲しいのか。ミランダは、ただ自分の仕事をしているだけだ。ランウェイは唯の雑誌ではない。芸術品以上だ。でも君は関心さえ持とうとしない。偉そうに文句を言う。多くの人が、ここで働けるのなら命さえ捧げようとする職場で君は働いて下さっているんだものな。甘ったれるんじゃない」
仕事をしていく上で大切にすべきスピリットがこの言葉の中にある。ちょっとしたことですぐに会社を辞めようとする社員に言ってやりたい言葉がまさにこれだ。
原作の小説はハヤカワ文庫から発売されているようだ。いずれ読んでみようと思う。
- 作者:ローレン ワイズバーガー
- 発売日: 2006/10/01
- メディア: 文庫
- 作者:ローレン ワイズバーガー
- 発売日: 2006/10/01
- メディア: 文庫