佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『うまい酒の科学/独立行政法人・酒類総合研究所(著)』(サイエンス・アイ新書)

久しぶりに小説以外の本を読みました。

『うまい酒の科学/独立行政法人酒類総合研究所(著)』(サイエンス・アイ新書

独立行政法人酒類総合研究所」とはなんぞや?と本を開くと・・・


国内唯一の酒類に関する研究機関として、①酒税の適正かつ公平な賦課の実現に資すること、②酒類業の健全な発達を図ること、③酒類に関する国民の認識を高めること、を目的に活動している財務省所管の独立行政法人。1911年から全国新酒鑑評会を開催している。


とある。

とても目的を達しているようには思えないが、まあ、あまり嫌味なことは言わずにおこう。

読み物としてさほど面白いわけではない。しかし、酒類全般について一通りの知識を得るには良書と言えるだろう。例えば清酒の「酒母」である「生酛」と「山廃酛」の違いとは何か、であるとか、魚崎(神戸市)の水と西宮(西宮市)の水の違いなど、へぇ~そうなんだ・・・と解ることが書いてある。もちろん、清酒のみならず、焼酎、ワイン、ビール、ウイスキー、ブランデー、リキュール、スピリッツ、みりんに至るまで一通りの解説が加えてある。酒のみとして一度読んでおいて損はない本である。