佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

11月の読書メーター

11月の読書メーター
読んだ本の数:12冊
読んだページ数:4247ページ

 

11月は木下半太氏の悪夢シリーズを読みふけりました。今日も「悪夢のギャンブルマンション」を読んでいます。ということは12月の幕開けも木下半太氏ということになります。(笑) また、吉田篤弘氏に出会えたのも良かったと思います。他の本を読んでみないと何とも言えませんが、お気に入りの作家になりそうな予感がします。

2009/11 に読んだ本は以下のとおり。

つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)つむじ風食堂の夜 (ちくま文庫)
なんともこころやさしく、ゆったりとした気分にしてくれる小説でした。その気分を味わいながら素直に読み進めるも良し、一言一言をかみしめながら著者の言葉のセンスを楽しむのも良し、さりげない一節に込められた意味を深く考え哲学するも良し、読まずに本棚に飾っておくのも良し。(だってこの題名、素敵ですよね)
読了日:11月29日 著者:吉田 篤弘

 


奈落のエレベーター (幻冬舎文庫 き 21-4)奈落のエレベーター (幻冬舎文庫 き 21-4)
25万部のベストセラー『悪夢のエレベーター』のその後の物語です。期待どおりの面白さ。息をもつかせぬ怒濤のガブリ寄り小説とでもいいましょうか。(笑) とにかく面白い本を読みたい、楽しませてくれという読者には、このシリーズまとめてお勧めです。「ジェニファー」という新しい強烈オカマ・キャラが炸裂。
読了日:11月26日 著者:木下 半太

 


忘れられた日本人 (岩波文庫)忘れられた日本人 (岩波文庫)
「忘れられた日本人」とは、文字によって伝えられることなく語りによって伝えられる日本人と捉えたらよいのであろうか。おそらく宮本氏が全国を歩き話を聴いて廻らなければいずれは忘れられてしまったであろう風俗。語られた内容を文字に表し記録した著者の偉業に心から敬意を表したい。
読了日:11月25日 著者:宮本 常一

 


花散らしの雨 みをつくし料理帖花散らしの雨 みをつくし料理帖
料理を題材にした人情話。ホロリと泣けてほんわりと心が温まる。良い本です。巻末の料理レシピもうれしい。
読了日:11月20日 著者:高田 郁

 


笑う警官 (ハルキ文庫 さ 9-2)笑う警官 (ハルキ文庫 さ 9-2)
"うたう"という行為を否定するか肯定するかは、その人が組織に対してもつ帰属意識の程度によるのかも知れません。その組織に何らかの不正があるとき、その行為を外部に"うたう"ことが正しい事かどうかは、一概に決められることではなく、その人の立場、その人が"うたう"目的、うたったあとの結果、そうしたものをすべて考える必要がありそうです。彼の孔子論語子路第十三の十八)にこんなことを言っています。「父は子の為めに隠し、子は父の為に隠す、直きこと其の内に在り」と。
読了日:11月18日 著者:佐々木 譲

 


悪夢のドライブ (幻冬舎文庫)悪夢のドライブ (幻冬舎文庫)
クラプトンが豚カツが大好きだとは知らなかった。親しみが湧くなぁ。それと、法善寺横丁の豚カツが美味しい店とはどこやねん。知りたいなぁ。たべたいなぁ。
読了日:11月16日 著者:木下 半太

 


悪夢の観覧車 (幻冬舎文庫 き 21-2)悪夢の観覧車 (幻冬舎文庫 き 21-2)
キャラクターの魅力が前作に比べて一段とパワーアップしましたね。それに意外性の嵐。もうやめられない、とまらない、かっぱえびせんみたいな本です。
読了日:11月13日 著者:木下 半太

 


悪夢のエレベーター (幻冬舎文庫)悪夢のエレベーター (幻冬舎文庫)
面白いです。読みやすく、会話がウィットに富んでいる。飽きさせない展開、意外性。読み出したら停まらないジェットコースター・ミステリーです。(いやいやエレベーターだろ!とツッコミが入りそうですが・・・)
読了日:11月12日 著者:木下 半太

 


不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)不実な美女か貞淑な醜女(ブス)か (新潮文庫)
「通訳者の文章とはこういうものか」と感心することしきり。通訳者は相手に正確に意図を伝えることが仕事。それゆえ、己から一歩退いた客観がある。そこには独りよがりの耽溺や文学性(あるいは芸術性)は入りこむ余地がない。非情に明快かつ深遠な真理がすうーっと頭の中にしみ込んでくる。ちなみに私にとって、独りよがりの耽溺や文学性をふりまわしているとおもわれる作家は、失礼ながら大江健三郎氏であり、高橋源一郎氏であったりする。
読了日:11月10日 著者:米原 万里

 


腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)腑抜けども、悲しみの愛を見せろ (講談社文庫)
描かれているのは「絶望」、あるいは「愛憎」、それとも「諧謔」・・・
読了日:11月07日 著者:本谷 有希子

 

 

 


食卓の情景 (新潮文庫)食卓の情景 (新潮文庫)
人間誰しも毎日食べる。とすれば食い物を単に栄養補給としか考えていない人間はつまらない。男は美味しい料理と旨い酒を嗜むべし。
読了日:11月04日 著者:池波 正太郎

 


風が強く吹いている (新潮文庫 み 34-8)風が強く吹いている (新潮文庫 み 34-8)
速さだけではロング・ディスタンスを戦い抜くことはできない。駅伝選手に求められるのは本当の意味の強さである。いつも自己ベストのタイムで走れるわけではない。どんなに己の状態が悪くとも、その状態の中で可能なベストタイムをたたき出す。しかもけっして途中で投げ出すことなく責任を果たす。たとえ己のタイムが区間最下位のタイムであっても、己がその時の状況の中で出せる最高のタイムで走りきること、それこそが駅伝選手の矜持だ。選手は『強い』と称されるこを誉れにして「天下の険」を走る。
読了日:11月02日 著者:三浦 しをん