佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

白銀ジャック

『白銀ジャック』(東野圭吾/著・実業之日本社文庫)を読みました。

 

 

裏表紙の紹介文を引きます。

 


ゲレンデの下に爆弾が埋まっている――「我々は、いつ、どこからでも爆破できる」。年の瀬のスキー場に脅迫状が届いた。警察に通報できない状況を嘲笑うかのように繰り返される、山中でのトリッキーな身代金奪取。雪上を乗っ取った犯人の動機は金目当てか、それとも復讐か。すべての鍵は、一年前に血に染まった禁断のゲレンデにあり。今、犯人との命を賭けたレースが始まる。圧倒的な疾走感で読者を翻弄する、痛快サスペンス!


 

実業之日本社文庫の創刊ラインナップ(9作品)の一つだけに質の高いサスペンスでした。東野作品としてはライトで物足りなさを感じる人も多いのではないかと思いますけど……。単行本発売が無くいきなり文庫オリジナルというのが文庫派の私としては何よりも嬉しい。途中で謎を解いた気になっていましたが、結末はさらに予想を超えたものでした。東野氏、流石です。