佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

STORY BOX Jun.2011 vol.22

 『STORY BOX Jun.2011 vol.22』を読みました。

 

 巻頭は五條瑛氏の「候補」。世界的な諜報活動が活発化してきたのか、なんか未だによく解らんけど物語は佳境に入ってきたらしい。相場英雄氏の「震える牛」は第2回目。食肉流通業界の闇に鋭く切り込んでいく。生肉による中毒が社会問題になっている時期だけに臨場感抜群。桜木紫乃氏の「無縁」が素晴らしいデキです。森見登美彦氏の「モダンガールパレス」はお休み。ちょっと残念。

 

 

「候補(リスト)」(五條瑛
 第十八回。
 「会議」とは何か。「候補(リスト)」とは何かは相変わらず解らん。なんとなく第二次世界大戦戦勝国がとんでもないことをやらかしている気配が諜報活動活性化でぷんぷん漂ってくる。五條さん、次回では一気に話を進めましょうね。

 

 

北上次郎の本の話」(第二十二回「外交」について)
 今回、紹介された本、ディック・フランシス氏の『帰還』も高橋三千綱氏の『九月の空』は私の既読本。上田早夕里氏の『華竜の宮』は読んだことがないが単行本しか出ていないのでパス。

 

 

「無縁」(桜木紫乃
 第五回。
 今回は特に素晴らしいデキでした。格好良く生きるにはやせ我慢しなくちゃね。

 

 

「誤飲」(仙川環)
 第五回。
 恋は勇気を出してあたって砕けろってことか。松原先生と秋枝さんは次回どんな物語を紡いでくれるのか楽しみ。

 

 

震える牛」(相場英雄)
 第二回。
 今回もたっぷり力が入っている。読みごたえたっぷりの社会派ミステリ。

 

 

「血筋」(三羽省吾
 第八回。
 「新聞記者は真実を伝えることが使命だろうが、警察官は市民の生命と財産を守ることが使命だ。極論すれば、市民の生命と財産を守るためなら、警察官にとって真実は二の次だ」に納得。

 

 

「偏差値70の野球部」(松尾清貴)
 第十八回。
 ついに魔球の正体が!?

 

 

「狗賓童子の島」(飯嶋和一
 第二十二回。
 前前前前前前前前前前前前前前前前々回より連載を細切れに読むのは無理と判断し飛ばしたまま。飯嶋さんゴメンナサイ。