彼の描いたムーラン・ルージュのポスターは素晴らしいですね。
ムーラン・ルージュを目の当たりにした2008年10月の夜のことを想い出します。
舞台から私に向かって嫣然とほほ笑んだカトリーヌ。
彼女がほほ笑んだとき、私には判ったのです。
彼女の名はカトリーヌだと。
何故、彼女の名前が判ったのかって?
インスピレーションとでも言えばいいのでしょうか。
とにかく判ってしまったのだからしようがないのです。
単なる思いこみだろうって?
大きなお世話です。
『人間は醜い、されど人生は美しい』
ロートレックが言い残した言葉です。
確か、私の愛読書『夜は短し歩けよ乙女』の装丁は中村氏のイラストだったと思います。
あれは素晴らしかった。