佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『三匹のおっさん ふたたび』(有川浩/著:新潮文庫)

 

『三匹のおっさん ふたたび』(有川浩/著:新潮文庫)を読了。
 
まずは出版社の紹介文を引きます。

待ってました! あの“三匹”が帰ってきた! ますます快調、痛快活劇シリーズ第二弾。
剣道の達人キヨ、武闘派の柔道家シゲ、危ない頭脳派ノリ。あの三人が帰ってきた! 書店での万引き、ゴミの不法投棄、連続する不審火……。ご町内の悪を正すため、ふたたび“三匹”が立ち上がる。清田家の嫁は金銭トラブルに巻き込まれ、シゲの息子はお祭り復活に奔走。ノリにはお見合い話が舞い込んで、おまけに“偽三匹”まで登場して大騒動! ますます快調、大人気シリーズ第二弾。

 

 

三匹のおっさん ふたたび (新潮文庫)

三匹のおっさん ふたたび (新潮文庫)

  • 作者:有川 浩
  • 発売日: 2015/01/28
  • メディア: 文庫
 

 

 
 待ってました! 三匹のおっさんReturns!!! 
 
 前作(第一弾)は文春文庫であったが、今作(第二弾)は新潮文庫に鞍替え。なにやら有川さんと文春が揉めたらしいという噂です。どんなふうに揉めたのか、気にならないではないですが、まっ、読者としては作家さんのプライバシーは知らない方が良いかもしれませんね。
 
 今巻ちょっと嬉しいのはスピン(栞紐)が茶色でなく黄色になっていること。100年記念の特別色らしい。これは驚きでした。
 
 
 読み慣れたためか、第1弾ほどのわくわく感は無い。しかし最後におまけがついていました。”bonus track”としての短編「好きだよと言えずに初恋は、」。な、なんと、有川流恋愛小説の最高峰『植物図鑑』の主人公、樹とさやかの息子と第1弾『三匹のおっさん』に登場した富永潤子の淡い恋心を描いた作品なのです。まぁ、私、この短編は2009年8月号『野生時代 第69号』で既に読んでいるのです。エヘン。このあたり、有川さんの作品をむさぼり読んでいるファンにはたまらんですね。相変わらず、読者に対するサービス旺盛な有川さんです。