2022/11/26
本日の厨房男子。
夕餉の支度をしつつ吞む酒は「竹泉 醇辛 深緋Vintage」の燗。
兵庫県産「五百万石」で醸された純米酒。熟成を重ね丸みのある口当たりと芳醇なコクがある。特徴のある酸が後口をスッキリさせるしっかり辛口の酒。
この酒に合う肴として選んだのは鯖の干物。脂ののったトロ鯖である。ヤワな酒では鯖のドシッとしたうま味に負けてしまうだろうが、どうしてどうしてそいつを受け止めて酒としての個性を主張している。しかも喧嘩していないところがすばらしい。世の中派手できれいな酒がもてはやされがちだが、こうした食事の質を高めてくれる酒こそもっと評価されるべきだろう。純米酒1.8l、3,000円の値段に納得。というかむしろ安いだろう。
〆はうどん。若生こんぶをきざんで入れた汁を卵でとじ、チーズ入りの油揚げをトッピングした。若生こんぶは昆布がまだ若くやわらかい春先のものだが、冷凍庫に残っていた。良いダシが出てやわらかい。