佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

淡水会総会・懇親会に出席、夜は『浅野日本酒店SANNOMIYA』で利き酒

2023/06/25

 今日は『神戸ポートピアホテル』大和田の間で開かれた淡水会総会・懇親会に出席。大学の先輩、同級生、後輩と懇親を深めた。

 折角神戸まで来たのだからと夜は『浅野日本酒店SANNOMIYA』で飲んだ。三宮駅元町駅のほぼ中間にある立ち飲みの店である。

 この店は家の近くの酒蔵の杜氏(Y君)に教えてもらった。Y君は私が酒飲みで、おいしい日本酒を飲ませる店が好きなことを知っている。この店なら酒の品揃えが間違いなく、きっと気に入るはずと勧めてくれたのだ。

 店に入ってすぐのスペースは小売り。全国各地の銘酒が四合瓶でずらりと並んでいる。奥まで進むとL字カウンターがあり、立ち飲みで日本酒好きが飲んでいる。好みが共通しているので初めての私も違和感なく溶け込めた。

 まずはカウンターの上におすすめと謳ってある「愛山 3COMBO」を注文。酒米に愛山を使った三種の酒「篠峰」「雪彦山」「風の森」を30mlずつ注いでくれる利き酒セットである。真ん中の酒「純米吟醸雪彦山 愛山 1801」はそれこそ私の地元にある蔵の酒。この店を教えてくれたY君も造りに携わっているはずだ。しっかりしたうまみを持ちつつスッキリと飲ませてくれる。飲み口はおだやか。「肴は「酒肴三種盛り」を頼んだ。右の酒「風の森 愛山807」は微発泡で口中に含んだ瞬間ピリッとした刺激があるが、後味は愛山らしく濃い旨味を感じる。807とは精米歩合80%で7号酵母を使用しているとのネーミング。「風の森」は今、全国で大人気の奈良の銘酒で、この愛山で醸したものはなかなかお目にかかれないレアものだと思う。左の「篠峰 愛山 純米大吟醸」はもまた奈良の銘酒。愛山にしては甘みを抑えた感のある酒。意外にも淡麗な仕上がりで、微かな酸味が口中をスッキリとまとめてくれる。こいつは食べものを引き立ててくれる酒だ。

 続いて頼んだのは二種の「風の森」。「ALPHA1 菩提酛」と「水端」。「ALPHA1 菩提酛」は優しく果実のような味わい。微発泡の「風の森」らしい酒で女性に好まれるだろう酒。「水端」は奈良に伝わる古典的な造り方を再現したそう。油長酒造のチャレンジングな姿勢が感じられる。古典的な造りというイメージからは意外にも軽快。しかしよく味わうと複雑系。これは次回、酔ってからでなく最初に飲んで香りと味を解明してみたい。それにしてもこうして「風の森」を三種も飲みくらべできるのはこの店ならではだろう。素晴らしい。

 最後は「文佳人」の夏を感じる三種飲みくらべ。「綾さんセット」と命名してあった。「夏純吟」「夏純吟うすにごり生」「リズール特別純米」の三種の酒に「四万十米豚のパテ・ド・カンバーニュ」の肴がセットになっている。「文佳人」は何度も飲んできた酒。肴のパテ・ド・カンバーニュが合う。