台風4号の影響で今日は相当な雨が降りそうだ。ゴルフもキャンセル。
今日は読書三昧とするかと、スペンサー・シリーズ第29作「笑う未亡人−Widow's Walk−」を読んだ。
笑う未亡人 (ハヤカワ・ミステリ文庫 ハ 1-42 スペンサー・シリーズ)
- 作者:ロバート B.パーカー
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/05/25
- メディア: 文庫
定番ハードボイルドだけに期待を裏切らない。スペンサーとスーザン・シルヴァマンはますますアツアツ。
すっかり安定期に入っている。結婚していないのにもう25年も GOING STEADY なのだ。
但し、途中一回だけ中休みがあったはずだが・・・・。
しかし、個人的感想を言わせてもらえば、最近作ではスペンサーとスーザンの会話が多すぎる。
しかも、その安定したアツアツ振りが少し鬱陶しい。
このシリーズにおいて、むしろ魅力的な脇役はホークやクワーク警部だろうと私は思う。
私は生粋のモンゴロイドであり「日本人」である。
女性とデレデレしている様を人に見られるのはカッコワルイのである。
やはりハードボイルドはカッコヨクなくてはいけない。
その点、スペンサーとホークの関係はカッコイイ。
スペンサー ホーク
↓ ↓
人種 アイルランド系白人 黒人
職業 探偵(元警察官) 借金取立てほか非合法活動も?
こんな二人がタッグを組んでいるのは、昔、二人ともボクシングをやっていて、試合をしたときからお互いを認め合っている。ホークは犯罪行為にも手を染めていると思われるが、スペンサーはまったく意に介していない。彼らは非常に強固な絆で結ばれており、その絆を結んでいるのはお互いの信頼のみである。肌の色や社会的階級その他さまざまな違いは、彼らの関係に入り込む余地はない。あくまで相手の人間としての実を認めている。だから、たとえホークが非合法なことをしていてもスペンサーは意に介さないのである。杓子定規な法律から外れていても、ホークの行為は人間を外れていないからだ。
同じこと(お互いの信頼)はスペンサーとクワーク警部、クワーク警部とホークの間にも云える。
作中でのスペンサーとクワーク警部の会話
クワーク 「彼女はおれのペニスよりもっと間抜けだ」
スペンサー「そんなにひどいのか?」
笑える