佐々陽太朗の日記

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「日曜日の夕刊」(重松清:著/新潮文庫)を読む

重松清氏の「日曜日の夕刊」を読んだ。

 

日曜日の夕刊 (新潮文庫)

日曜日の夕刊 (新潮文庫)

  • 作者:重松 清
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2002/06/28
  • メディア: 文庫
 

短編が12編収められている。

さすがに重松氏、読んだ後ほのぼのと幸せを感じさせる。

恋人を想う気持ち、妻を想う気持ち、親を想う気持ち、息子を娘を想う気持ち。

この本を読むと「そうなんだよなぁ」とホロリとさせられる。


泣かせる短編集には浅田次郎氏の「鉄道員(ぽっぽや)」があるが、これは涙ボロボロの泣かせ方。

対して重松清氏の「日曜日の夕刊」はホロリと泣かせる。

なんだか胸がだんだん温かくなって、じゎーっと目頭が熱くなる感じだ。

実にハートウォーミングな短編小説だ。オススメです。

 

 

♪本日の一曲♪

 

Lobo(ロボ) - I\'d Love You To Want Me (片思いと僕)

 

 

ヒットしたのは1972年、私はまだ中学一年生だった。
ラジオ関西の「電リク」で流れるアメリカンポップに胸をときめかせていた。
重松清氏の本を読んでいて、ふとあの頃持っていた親に対する複雑な気持ちを思い出した。
あの頃は親の気持ちも世の中の仕組みも何も解っていなかったなぁ。