佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『変見自在 サダム・フセインは偉かった / 高山正之(著)』 (新潮社)

教育の機会も与えられず、

男の持ち物として不当に扱われるイスラムの女性を、

社会に解放し教育の機会を与えたサダム・フセイン


変見自在 サダム・フセインは偉かった

変見自在 サダム・フセインは偉かった

 『変見自在 サダム・フセインは偉かった / 高山正之(著)』 (新潮社)を読みました。一週間前に『変見自在 スーチー女史は善人か』を読み、非常に興味深いコラムだったので、このシリーズを読もうと考えた次第。2006年6月から2007年7月に「週刊新潮」に連載されたもの。


 冒頭に記したとおり、我々がアメリカというフィルターを通して知っているのとはおよそかけ離れたサダム・フセイン評。太平洋戦争において日本が行ったとされる様々な非人道行為の多くが実は根も葉もない捏造であることなどなど。世の中には如何にねじ曲げられた事実が多いことか。そして他国に比べて誠実で謙虚な日本人が如何に不当に扱われているか、これを読めば解ります。特にA新聞の偏向ぶりに鉄槌を下すあたり痛快です。


 表紙裏の紹介文を引きます。

 アメリカ、中国、朝日新聞etc―。世の中、とかく正義を口にする者は多い。 「我こそ正義」のアメリカは、平気で日本へ原爆を投下し、せっかくイスラム世界の不合理を正した偉人サダム・フセインも殺してしまう。中国もしかり。自分たちは正しく、悪いのはすべて日本だと。そんな数多ある身勝手な正義を一刀両断にする「週刊新潮」連載の超辛口名物コラム、待望の単行本化。

 本シリーズのもう一冊『変見自在 ジョージ・ブッシュが日本を救った 』も手元にあります。早く読みたい。