佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

ちょっとした寺子屋気分

6月12日

ちょっとした寺子屋気分

最近「論語」の勉強を始めた。今日は月一回の勉強の日。
片道15㎞の道のりを自転車で通う。
山間部に住んでいるので出だし3㎞ほどは峠越えです。
一人峠を越えて勉強に向かう気分はちょっとした寺子屋通いです。

今日、印象に残った言葉

  • 唯(ただ)酒(さけ)は量(りょう)無(な)く乱(らん)に及(およ)ばず。(論語・郷党第十)

「郷党第十」には礼儀について書いてあります。孔子はそこそこお酒を飲まれたようです。特に量を決めて飲んでいたわけではない。その時々で体調に合わせて飲み、決して乱れることはなかった。
耳の痛い話でした。

  • 天下(てんか)道(みち)あれば、則(すなわ)ち庶人(しょじん)議(ぎ)せず。(論語・李氏第十六)

天下に正しい道が行われて良く治まっていれば、一般の民衆がやかましく政治を批判することもない。
今の政治に正しい道があればなあ……

  • 吾が生既に蹉蛇(さだ)たり。諸縁を放下(ほうげ)すべき時なり。信をも守らじ。礼儀をも思はじ。この心をも得ざらん人は、物狂ひとも言へ、うつつなし、情なしとも思へ。毀るとも苦しまじ。(徒然草・第百十二段)

人生は思い通りに行かず、既に破綻していたりする。もう、いざという時が過ぎてしまったら、全てを捨てる良い機会だ。仁義を守ることなく、礼儀を考える必要もない。世捨てのやけっぱちの神髄を知らない人から「狂っている」と言われようとも「変態」と呼ばれようとも「血が通っていない」となじられようとも、言いたいように言わせておけばよい。
さて、私はいつ諸縁を放下すべきなのか……