加賀恭一郎シリーズ・第7の事件です。
泣いてしまいました。出張の帰り新幹線の中で不覚にも。所詮子供には親の気持ちが理解できない。親は自分を犠牲にしても子供を生かしたいと思うものだから。その親の想いを解ったとき、子はそれを受けとめて生きるしかない。子としていくら親を想おうとも決して親を超えることは出来ないと知ったとき、子は自らが親になれる覚悟が出来る。親とはそうしたものだ。
さて、いよいよ加賀恭一郎シリーズで文庫化されたものは読み切ってしまった。早く読みたいのは山々だが次作の文庫化を待つ。講談社には早期に『新参者』、『麒麟の翼』の文庫化をお願いしたい。
第1の事件 『卒業』 恭一郎大学4年生 2013/4/23読了
第2の事件 『眠りの森』 警視庁捜査一課 2013/6/22読了
第3の事件 『どちらかが彼女を殺した』 練馬署 2013/6/24読了
第4の事件 『悪意』 警視庁捜査一課 2013/7/2読了
第5の事件 『私が彼を殺した』 練馬署 2013/8/3読了
第6の事件 『嘘をもうひとつだけ』 練馬署 2007/8/4読了
第7の事件 『赤い指』 練馬署 2013/8/10読了
第8の事件 『新参者』 日本橋署
最後に出版社の紹介文を引きます。
少女の遺体が住宅街で発見された。捜査上に浮かんだ平凡な家族。一体どんな悪夢が彼等を狂わせたのか。「この家には、隠されている真実がある。それはこの家の中で、彼等自身の手によって明かされなければならない」。刑事・加賀恭一郎の謎めいた言葉の意味は?家族のあり方を問う直木賞受賞後第一作。