佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

ななつのこ

ななつのこ』(加納朋子・著/創元推理文庫)を読みました。

まずは出版社の紹介文を引きます。


短大生の入江駒子は『ななつのこ』という本に出逢い、ファンレターを書こうと思い立つ。身辺を騒がせた〈スイカジュース事件〉をまじえて長い手紙を綴ったところ、事件の“解決編”ともいうべき返事が舞い込んだ! こうして始まった駒子と作家のやりとりが鮮やかにミステリを描き出す、フレッシュな連作長編。


 

 

ななつのこ 駒子シリーズ (創元推理文庫)

ななつのこ 駒子シリーズ (創元推理文庫)

 

 

 初・加納朋子さんです。厳密に言うとアンソロジーで短編「ささらさや」を読んだことがあるのでセカンドかもしれないが。「ささらさや」がとてもよかったのでずっと気になっていた作家さんです。ものすごくよかったです。心から良い本に出会ったと言えます。いつの間にか日常の謎に心惹かれ作品世界にひきこまれている。しかもその世界は何ともなつかしく、あたたかく、せつなくもある快いところなのだ。誰かから「あなたのお薦めの本は何ですか?」と訪ねられたら、きっとこの本をそのうちの一つに揚げると思う。

 北村薫氏へのオマージュとして書かれたのだなと言うことがよくわかります。北村氏の<円紫さんと私>シリーズは私の大好きなシリーズなのですが、本書は加納さんの<駒子>シリーズ第一作となっているようだ。第二作『魔法飛行』、第三作『スペース』も読もうと思います。というか既に買ってしまいました。あー、読みたい本がどんどん積み上がっていく。積読本をすべて読むには長生きが必須。(笑)(^o^)