『鴨川食堂 おかわり』(柏井壽:著/小学館)を読了。
まずは出版者の紹介文を引きます。
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忘れられない思い出の一皿、再現します。
鴨川流・こいし親娘と虎猫のひるねがお迎えする、不思議な食堂へようこそ。この食堂では、もう一度食べてみたい思い出のの味を再現してくれるという。看板のない店に辿り着く手がかりはただひとつ、料理雑誌に掲載される<“食”捜します>の一行広告のみ。今回は「中華そば」「のり弁」「焼きめし」「クリスマスケーキ」「天丼」「ハンバーグ」の思い出と味を求めて、六組の客が訪れる。食×謎の美味しいミステリー。
忘れられない思い出の一皿、再現します。
鴨川流・こいし親娘と虎猫のひるねがお迎えする、不思議な食堂へようこそ。この食堂では、もう一度食べてみたい思い出のの味を再現してくれるという。看板のない店に辿り着く手がかりはただひとつ、料理雑誌に掲載される<“食”捜します>の一行広告のみ。今回は「中華そば」「のり弁」「焼きめし」「クリスマスケーキ」「天丼」「ハンバーグ」の思い出と味を求めて、六組の客が訪れる。食×謎の美味しいミステリー。
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じんわり味わう短編小説。『鴨川食堂』の続編、題して「おかわり」とは。もしさらに続編第3巻を出すとしたらどうするのだろう。「おかわりのおかわり」? いや、食べ物を扱う小説にそんなしつこい名はつけられないだろうと余計な心配をする私である。
濃厚ソースの押しつけがましい味ではなく、うすくひいただし汁のように、それを口にした者が味を探し求め、深く深く味わうような短編が六つ。この小説はまさに和食テイストだ。
料理や食材の何気ない知識とともに、『百夜通い』や『桜川』と「能」の知識をさりげなく持つ人に憧れる。まだまだ知らないことばかりだ。