佐々陽太朗の日記

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『まいにち有頂天! 日替わり31のことば』(森見登美彦・著/幻冬舎文庫)

『まいにち有頂天! 日替わり31のことば』(森見登美彦・著/幻冬舎文庫)を読みました。

幻冬舎文庫の最新刊。本日初版発行。出来たてのほやほやであります。

まずは出版社の紹介文を引きます。

 せっかく生きるのであれば、毎日を〝有頂天〟で暮らしたい。「面白きことは良きことなり」を信条に生きる狸たちが活躍する「有頂天家族」シリーズより、〝阿呆の血〟沸き立つ31のことばを厳選。「天才とは九九パーセントの阿呆と、一パーセントのヒラメキ」「美人長命」「思案につまったら遊ぶべし」など、阿呆の教えで、陽気で暢気な毎日を!

 

 

 

『有頂天家族』『有頂天家族公式読本』を読んできた私が、そして阿呆の血を受け継ぐ毛玉を心から愛おしく思ってきた私が本書を読まないなどということはあり得ないのである。すばらしい本です。そう言いながらこれを本と言って良いのかどうか、あるいはポストカードといった方が良いのではないかなどと、若干の疑問を禁じ得ないところではありますが、とりあえず文庫とカテゴライズされているようです。森見氏の小説を愛読してきた人間として、ポストカードだろうが文庫だろうが関係なく買うのだ。所有するのだ。

あらためて『有頂天家族』の作中にこれほどの名言があったのだと確認し、感動に心がうち震えております。あまつさえ続編『有頂天家族 二代目の帰朝』にこれほどの名言が記されていようとは・・・。早く読みたい。幻冬舎さん、早く文庫化してください。お願いします。

愛とは押しつけるものだからですよ。

どこに理路整然と説明できる愛がありますか。

食は万里を超え、

愛は論理を超える。

けだし名言であります。

「美人長命」などと書かれた悪趣味なTシャツを着てさえ魅力的な弁天に早く会わせてくだされ。そして海星は続編にも登場するのか、気になるところです。身もだえするほど気になります。『有頂天家族 二代目の帰朝』を単行本ですでに読んでいらっしゃる方も多いと思いますが、教えていただかなくて結構ですよ。文庫化を待ちわびた期間の長さに比例して、読んだときの喜びは増しますから。それまでじっと我慢の大五郎になって待っております。(笑)

 

 

 

有頂天家族 (幻冬舎文庫)

有頂天家族 (幻冬舎文庫)