2021/12/13
先月から飲み会のお誘いが多数である。12月に入ってその頻度がさらに増えた。まことに喜ばしいことである。参加がかなえば基本的に断ることをしない私である。つき合いが良いといえば聞こえが良いが、要するに節操がないのだ。酔ってだらしないところもあるだろうが、金払いはキチンとしているはずである。翌朝目が覚めたとき、ちゃんと家にいるし、身体に傷もない。おそらく喧嘩や口論はしていないのだろうと思う。記憶が怪しいが恙無く過ごしているに違いない。褒められた生活態度ではないが、齢六十を越えたジジイならそれぐらい許されて良いだろう。すべからく老人には敬意と寛容を持って接すべきなのだ。それでいいのだ。
13日の昼は「姫路南プロバスクラブ」の忘年昼食会。場所は市内『福亭』。老年の紳士、淑女の集まりゆえ、格調高い会話をしながらの食事であったが、酒はきっちり飲ませていただいた。あまり多くを召し上がらない方が多かったが、たまたま私の向かいの席の方が良く飲まれる方であった。燗酒を何度も注文し、徳利を空にした。
忘年昼食会終了後、姫路市内を少しぶらつきJRで宝殿駅まで行った。夜は山電荒井駅近くの『忠助』で飲み会があるのだ。山電で荒井に行かなかったのは夜の会までたっぷり時間があったので宝殿駅からBOOKOFF高砂米田店、高砂市立図書館を経由して『忠助』まで6km弱を歩きたかったからである。BOOKOFF高砂米田店では安売り文庫本を四冊買った。贖ったのは『夕映え天使』(浅田次郎:著/新潮文庫)、『キャロリング』(有川浩:著/幻冬舎文庫)、『僕は何度でも、きみに初めての恋をする。』(沖田円:著/スターツ出版文庫)、『居酒屋志願』(内海隆一郎:著/小学館文庫)だ。合計420円也。良い買い物をしたと思っていたのだが、翌朝確認してみたところ『夕映え天使』は2011年9月10日に読んでいた。酒に酔っていなければ過去のブログを検索して調べてみるぐらいのことはしただろうに、まったく酔っ払いはろくな事をしない。
高砂市立図書館で時間調整をして18:00過ぎに『忠助』に到着。今日はここで「金呑会」という猛者の集まりがある。猛者と言っても運動能力が優れているわけでも喧嘩に強いわけでもない。ただの呑助である。
酒のラインナップ。
「大信州 純米吟醸 スパークリング にごり生 」。鮮烈なスパークリング。スキッとした辛口。シャンパンのような口当たりゆえ乾杯酒に最適。
「十九 桜 Le cerisier rose m' apporte」。微炭酸。優しい甘みと旨味。キレも良い。
「信濃錦 純米吟醸生原酒 無垢の酒」。どっしり芳醇な旨味に強い酸。こいつぁイイ酒です。
「木曽路 純米大吟醸」「今錦 NENRIN S 純米大吟醸」。どちらも全国新酒鑑評会金賞受賞酒。香りよく透明感のある上品な酒。
「信濃鶴 純米大吟醸 名田造」。この酒は上品な甘みを持ち、滑らかな舌触り。いつも感じるのはほのかな麹の香り。まことに酒らしい酒。やはりうまい。
このあとバス待ち時間に「ボン・ボヤージュ」に立ち寄った記憶がかすかにある。
2021/12/14
正午前に姫路駅で待ち合わせ、周辺で昼飲み。前日の飲み疲れもあり、二軒目を出たあたりから記憶が曖昧。カメラに残った写真とGoogleマップのタイムラインによると7時間ほどかけて次の五軒をハシゴしたらしい。
「鶴屋八番」→「炭家たかを」→「魚屋」→「山電ガード下食堂」→「ボン・ボヤージュ」。
もう若くはないのだ。記憶が飛んでしまうような荒っぽい飲み方をしてはいけませんな。海より深く反省。