『婚活食堂 ２』（山口恵以子：著／PHP文芸文庫）を読んだ。
まずは出版社の紹介文を引く。
もらい火によって全焼するも、ふたたび四谷のしんみち通りで開店したおでん屋「めぐみ食堂」。女将の玉坂恵は元・人気占い師だったがその力を失い、今は“男女の縁”が見えるように。常連客の悩み相談に乗るうちに、結婚相談所や婚活パーティー、マッチングアプリをめぐる思わぬ騒動に巻き込まれて…。あん肝の赤ワイン煮、白菜と鱈のグラタン等の絶品料理も楽しめる、人気シリーズ第２弾。
幸せは食と共にあり。元占い師の女将の美味しい料理と“人を見る力”が常連客の結婚に関する悩みを解決する、人気シリーズ第２弾。
第一巻では物語に馴染みきらず、既刊九巻まで読み続けるかどうか若干の迷いがあった。しかし第二巻でかなりおもしろみが増してきた。読むスピードもあがり（物語の展開がどうなるのか気になってどんどん読み進んでいく状態）、今日は神戸への行き帰りのバス、電車の車中で一気読みだった。「めぐみ食堂」で提供される季節感のある肴におもわず生唾を飲む。「イカの肝和え」「カボチャサラダ」「カブと柿のなます」「自家製レバーパテ」などは巻末のレシピを参考に、自分でも作ってみたいと思う。酒は有名銘柄ばかりで目新しさは無いものの、味に定評のあるものばかり。
さらにおもしろいエピソードと趣向を凝らした酒肴と銘酒を楽しみに第３巻にすすむ。
