佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

イタドリの炒めもの

2021/04/16

 本日の厨房男子。夕餉に「イタドリの炒めもの」を作りました。山道を散歩中に取ってきたイタドリ(スカンポ)を前日に下処理。

  1. 皮をむく
  2. 小口に切る
  3. サッと茹でる
  4. 氷水に取って色止めする
  5. 塩を振り揉み込んで一晩冷蔵庫に寝かす

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 一晩、塩であく抜きしたイタドリの塩を洗い流して豚肉と竹輪と炒めて出来上がり。シャクシャクした歯ごたえ、酸味のある味がうまい。

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 もう一品は豚ロースとブロッコリーのソテー。

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 酒は今日も「山羽音」。

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本の会@米ギャラリー大手前

2021/04/15

 不定期の本の会に参加。出席者は九人。出席者それぞれがお気に入りの本を持ち寄り話すかたちで進行。おすすめ本と言うだけあって興味深い本ばかり。本好きの話は博覧多岐にわたる。大いに刺激を受けた3時間でした。

 素晴らしい天気だったので往復の移動手段はロードバイク。片道約15kmほどの道程をポタリングしながら心地よく春の田園を走りました。走行距離30.56km、累積高度上昇480m、消費カロリー1,095kcal。小さな峠が片道に二つずつ。丁度良いトレーニングになりました。

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【出席者持ち寄りの本一覧】(写真:上段右上から左へ、下段左下から右へ)

 

行人 (新潮文庫)

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新版・落語手帖

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  • 作者:矢野 誠一
  • 発売日: 2009/11/27
  • メディア: 新書
 

 

落語小説集 芝浜 (小学館文庫)

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最高のおにぎりの作り方

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  • 作者:樋口 直哉
  • 発売日: 2020/03/30
  • メディア: 単行本
 

 

マンガ版 お料理入門 (講談社のお料理BOOK)

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週末・みんなで料理!

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たちどまって考える (中公新書ラクレ (699))

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アノニム (角川文庫)

アノニム (角川文庫)

  • 作者:原田 マハ
  • 発売日: 2020/07/16
  • メディア: 文庫
 

 

 

岡潔―数学の詩人 (岩波新書)

岡潔―数学の詩人 (岩波新書)

  • 作者:高瀬 正仁
  • 発売日: 2008/10/21
  • メディア: 新書
 

 

 

仏教が好き!

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数学の贈り物

数学の贈り物

  • 作者:森田真生
  • 発売日: 2019/03/20
  • メディア: 単行本
 

 

 

べんてん山羽音(Sawane) 純米吟醸無濾過生原酒

2021/04/14

 本日の厨房男子。

 朝から台所に立って鯵を調理。「南蛮漬け」を作りました。頭と内臓、ぜいごを取り除いて粉をふった鯵を低温でじっくり揚げた後、油を高温にしてカリッと仕上げる。鯵を漬ける汁は通常より酢の比率を増やして、食べる頃には骨が気にならないほどやわらかく仕上がるようにした。漬け汁に揚げたての鯵を入れるとジュッと音がするのが楽しい。玉ねぎは新玉ねぎもあったが、敢えて古いものを使う。その方が玉ねぎに辛みと歯ごたえがあって南蛮漬けには合う。

 もう一品、「鶏ひき肉の信田煮」も作りました。油揚げの中身は鶏胸肉をミキサーで挽いたものに人参とゴボウのみじん切り、木耳の千切りを混ぜたもの。昆布だしに酒、みりん、醤油を足した汁で煮あげます。

 南蛮漬け、信田煮ともに夕方まで待って味をなじませます。

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 夕方に酒肴をもう一品「スナップえんどうの卵とじ」を作る。今夕の酒は「 べんてん山羽音(Sawane) 純米吟醸無濾過生原酒」。鼻腔をくすぐるフレッシュな果実のような香り、味わえば豊かな旨味に程よい酸。春に呑むにふさわしい華やいだ酒です。弁天様のやわらかく優しげで、ちょっと色気を感じるラベルがピッタリでした。

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筍と鰤の照り焼き、茎ワカメと筍と椎茸の佃煮

2021/04/13

 本日の厨房男子。

 晩酌の肴に「筍と鰤の照り焼き」を作りました。鰤は三重県産の天然もの。筍はご近所のHさんからいただいたもの。もう一つおいしい逸品。「茎ワカメと筍と椎茸の佃煮」これは別のご近所のHさんからいただきました。いつも何かと気にかけて下さるご近所さんに感謝。

 酒は下村酒造「奥播磨 春待ちこがれて 山廃純米 生」。料理の味を引き立てて、かつしっかりとした旨味のある酒です。

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筍ごはん

2021/04/12

 本日の厨房男子。

 ご近所のHさんから取れ立ての筍をいただきましたので筍ごはんを炊きました。筍は3月に割烹居酒屋で食べたものの、我が家で食すのは今年初めて。初物です。

 ごはん前に「八海山 純米大吟醸」をやりました。先日、里帰りした弟が手土産に持ってきてくれたものです。

 肴は「蛸の刺身」「酢の物(蛸・胡瓜・ワカメ)」「ブロッコリーの柚子胡椒風味マヨネーズ和え」を作りました。ブロッコリーは家の田畑の耕作をお願いしているTさんが持ってきてくださったもので取れたて。無農薬なので安心していただけます。

 筍、酒、ブロッコリーといただきものばかり。ご厚情ありがたく味わわせていただきました。

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『隣のずこずこ』(柿村将彦:著/新潮文庫)

2021/04/08

『隣のずこずこ』(柿村将彦:著/新潮文庫)を読みました。

 まずは出版社の紹介文を引きます。

「村を壊します。あなたたちは丸呑みです。ごめんね」二足歩行の巨大な狸とともにやってきたあかりさんはそう告げた。村を焼き、村人を呑み込む“権三郎狸”の伝説は、古くからこの地に語り継がれている。あれはただの昔話ではなかったのか。中学3年生の住谷はじめは、戸惑いながらも抗おうとするが―。

恩田陸萩尾望都森見登美彦が絶賛した、日本ファンタジーノベル大賞2017受賞作!

隣のずこずこ(新潮文庫)

隣のずこずこ(新潮文庫)

 

 面白い。すっごく面白い。

 凄い。すっごく凄い。

 本の帯に森見登美彦氏、萩尾望都氏、恩田陸氏のコメントがある。それを読めばどれほど面白いか、どれほど凄いかが感じ取れるだろう。

森見登美彦

あれこれ深読みしなくても、本作はじゅうぶんに面白く、凄みのある小説である。しかし同時に、あれこれ考えたければ、いくらでも想像を広げられる小説でもある。 

萩尾望都

エピソードはすべて絵として立ち上がってきました。文章も気持ちよく、次回作も読んでみたいです。

恩田陸

時代の無意識が語り部としてこの作者を選んだに違いないとまで思った。

 

 ある町に「権三郎狸」という語り継がれてきた昔話がある。ある日、若く美しい女が村にやって来た。村人に溶け込みそこに住んだが、一ヶ月ほどで村を去った。女が村を去った後、一匹の狸が村に現れ、急に山ほども大きくなって、村人を一人ずつつまみ上げては口に投げ入れて呑み込んでいった。すべての村人を呑み込んでしまうと、狸は火を吐いて村を焼き尽くしてしまった。そんな話である。

 そんな町に本当に権三郎狸が現れた。昔話に聴いていたのとは少しちがうが、綺麗な女性の後にくっついて来た。「町に訪れた日にそこにいた人はすべて丸呑みです。村を壊します。ごめんね」って何と非合理で無意味なことか。そんな不条理を皆が受け入れるなんてどうなっているんだ。そんな荒唐無稽な小説があるはずがないと、このブログを読んだ人は思うだろう。そんなアホらしい小説が読めるかとも思うだろう。しかし、グイグイ読ませるのです。この小説は荒唐無稽な不条理を少しでも現実味をおびさせる何らの努力をすることもなく、物語の町民だけでなく、読者にも「そうか、一月後に狸に呑まれてしまうのか。町も焼き尽くされて無くなってしまうのか・・・そうなんだ・・・」と思わせてしまうのだ。そのあたりはただのいきおいかもしれない。彼のカフカだって、朝目覚めたら自分が巨大な毒虫になってしまっていたという小説を書いているではないか。毒虫に変身してしまった原因も経緯も必然性も、なにもかも説明されることなくそうなってしまったのだ。一夜にして自分のアイデンティティが変わってしまう(本作では消えて無くなってしまう)という事態に直面して、人はどう考えるのか、どう動くのか・・・そうか、この小説はカフカの不条理なのか。なんてことを考えそうにもなったが、作者がそんな意図を持って書いたかどうかは定かではない。むしろそんな哲学的な深遠さとは無縁の小説のような気がする。ただ、ここに描かれたアホらしい世界を愉しめば良いのかもしれない。読んでいて面白いのはそれだけで価値がある。意味などなくても良いではないか。「面白きことは良きことなり!」とは彼の森見登美彦氏が名作『有頂天家族』で下鴨矢三郎に謂わしめた言葉。ただ面白いだけで意味などない小説。それこそ不条理の本質を表している。「それもまたよし!」と言っておこう。

 余談だが、この小説の会話はベタベタの関西弁である。それがこのアホらしい物語にピッタリでもあり、コミカルな印象を与えている。けっこう酷いことが書いてあるにもかかわらず、悲壮感がなく、逆におかしみを感じるのは関西弁のパワーだろう。関西域以外の人には読みにくいかもしれないが、登場人物の会話がこの小説の味わいのひとつである。

 

 

「久保田 千寿」を真牡蠣でやる

2021/04/06

 本日の厨房男子。

 魚屋においしそうな真牡蠣があったので買って来ました。なんとなく真牡蠣は冬というイメージがありますが、春先が5月の産卵前ということで栄養が蓄えられ一番おいしいと思います。この時季を逃すと次のシーズンを待つことにもなる名残の牡蠣。こいつを「久保田 千寿」を呑みながら食べます。久保田は先日ひさしぶりに東京から里帰りした弟が持ってきてくれたもの。クセの無い飲み口でいわゆる淡麗辛口の代表銘柄。

 牡蠣は焼いて食べたいところですが、残念なことに七輪と炭がありません。蒸し牡蠣にしました。香ばしさこそないものの、身がぷるんと仕上がり、火が丁度とおったタイミングで食べる蒸し牡蠣は焼き牡蠣に勝るとも劣らない味。熱々をハフハフと頬ばり、濃厚な旨味を味わった後、千寿を口に流し込むとたまらない。酒のあっさりとした旨味と牡蠣の旨味とが合わさり、この上なく幸せな味わいが口いっぱいにひろがります。さらにもう一口酒を流し込むと、辛口の酒が口中をスッキリと洗い流し、スッと切れてゆきます。真牡蠣と千寿、なかなかの取り合わせかと。

 牡蠣を味わった後の食事は、カレイの煮付け、アラメ・下北昆布・人参・竹輪の煮ふくめ、ほうれん草の白和え。〆御飯は釜揚げしらす丼。

 春の海の恵みを存分に味わった夕。

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