佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

幻の銘酒「おんな泣かせ」を飲む

変わった名前の酒である。一度聴くと忘れられない名前でもある。会社帰りにふと酒屋に立ち寄り買い求めた。酒屋のご主人のお薦めである。今日入ったばかりだそうで、この日を待ちわびるファン(それもマニアックなファン)が多いそうだ。
蔵元は酒名「若竹鬼ころし」で知られる大村屋酒造場。「おんな泣かせ」は上澄みしたお酒を、1回火入れした後、半年間低温貯蔵熟成し、秋に蔵出しされる限定酒である。大吟醸に多い爽やかなリンゴの香りというよりは、落ち着きのある吟醸香がほのかに香る。口にふくむとふわっと米の旨みが広がる。やや辛口の感があるが飲みやすく仕上げてあり、こくがあってなかなか旨い。
化粧箱に次の口上が書いてある。

「おんな泣かせ」は日本酒が苦手な方や普段あまり口にされない方々にもおいしく飲んでいただきたいという想いから昭和五十五年(一九八〇)に誕生しました。このお酒は、しっかりと米を磨き、ていねいに醸した上品なイメージを持ったお酒です。名称は地元の異業種交流会『若竹会』のメンバーにより名付けられ、そこには女性もそのおいしさに泣けてしまうようなお酒であってほしいとの想いが込められています。以来今日では当蔵を代表する酒として、地元はもちろん全国の皆様にまで愛飲されております。
寒冷の季節に搾り上げた「おんな泣かせ」は、瓶の中で半年間ゆっくりと低温貯蔵し、味わいがふくらんだ秋に出荷するお酒です。
品格のある香りとふくよかな味わいの純米大吟醸「おんな泣かせ」を心ゆくまでお楽しみください。

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