佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン(6)

 親と子の関係というのは、昔も今も難しいものです。やたらと色んなことが増えている今の方が難しいのかもしれませんが、そういうときは単純に考えればいいんです。

 優しくすることと、厳しくすること。なんだってそうです。その二つさえあれば大抵のことは乗り越えていけるんですよ。それは子供にも、そして自分にもそうです。親が自分に厳しくすれば子供だってそれを見ています。

                                    (本書P115より抜粋)

 

 

『オブ・ラ・ディ オブ・ラ・ダ 東京バンドワゴン(6)』(小路幸也・著/集英社文庫)を読みました。

 

まずは出版社の紹介文を引きます。


 

東京下町で老舗古書店東京バンドワゴン”を営む堀田家は、四世代の大家族。勘一のひ孫・花陽は受験生になり、研人は中学校に入学、かんなと鈴花もすくすく育っている。ひとつ屋根の下、ふしぎな事件が舞い込んで、今日も一家は大騒ぎ。だが近ごろ、勘一の妹・淑子の体調が思わしくないようで…。ご近所さん、常連さんも巻き込んで、堀田家のラブ&ピースな毎日は続く。大人気シリーズ第6弾。


 

 

生きていくために金は必要だ。しかし、金だけでは充分でない。いや、生きていくのに金より大切なものがあると言うべきか。我南人それを「LOVE」だという。しかし私には「LOVE」などという小っ恥ずかしい言葉は使えない。家族や仲間、そしてお互いを大切に思いやる心。そういうものこそが必要なのだろう。自分の周りがそうしたもので満ちあふれていれば、「あぁ、生きていて良かった」と思えるはずだ。そうして仲間や家族は生き続けていく。別れと出会いを繰り返しながら。『Ob-La-Di, Ob-La-Da』人生はそんな風に続く。 Life goes on.