佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

みをつくし献立帖

 『みをつくし献立帖』(高田郁・著/ハルキ文庫)を読みました。先月18日第一刷発行のできたてホヤホヤの本です。「みをつくし料理帖」シリーズ第7弾『夏天の虹―みをつくし料理帖』が上梓されたのが今年の3月15日のこと。その時、高田さんからまさかの「次作まで一年間待ってね」宣言がされたので、多くのファンは悲鳴を上げたものです。しかし、こうして、ちゃーんと箸休めといいますか、間食といいますか、ファンの気持ちを察してご本を出して下さるとは、高田さんのお心遣いに感謝です。

 

裏表紙の紹介文を引きます。


 

大好評「みをつくし料理帖」シリーズで登場した料理をあなたのご家庭に!!  「はてなの飯」「ありえねぇ」など、本編ではご紹介出来なかったレシピを初公開。澪がつくり出す料理を著者自らが完全再現。また、つる家の間取り図や書き下ろしエッセイなど余すところなく収録。そして、ここでしか読めない、澪と野江の幼き日の思い出を描いた書き下ろし短篇小説「貝寄風」を特別収録した豪華なレシピ本。「みをつくし料理帖」ファン待望の一冊!!


 

 

みをつくし献立帖 (ハルキ文庫 た 19-9 時代小説文庫)
 

 

 

 

 「子供のころ、本屋さんになりたかった」と仰る高田さん。神戸の本屋で棚卸しのアルバイトをなさった話は知り合いから聞いて知っていましたよ。書店は「海文堂」だったでしょうかね。みをつくし料理帖シリーズの愛読者として料理のカラー写真入りのレシピはうれしい限りです。澪さんの味を私も作ってみて味わいたいと思います。何よりもうれしいのは、書き下ろしの短編小説『貝寄風(かいよせ)』。高田さんの読者に対するお気持ちが伝わってくる気がします。この本を手に取った人に喜んで欲しいと、きっと、そう思っていらっしゃるのでしょうね。

 

(2012/5/28 読了)