佐々陽太朗の日記

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『魔女も恋をする 海外ロマンチックSF傑作選①』(ロイ・ハッチンズ他・著/風見潤・編/集英社文庫コバルトシリーズ)

『魔女も恋をする 海外ロマンチックSF傑作選①』(ロイ・ハッチンズ他・著/風見潤・編/集英社文庫コバルトシリーズ)を読みました。

 

 

 本書は1980年に集英社文庫コバルトシリーズから出た海外のロマンチックSFとファンタジーのアンソロジーです。

(収録作品)

  1.  魔女も恋をする  ロイ・ハッチンズ
  2.  ユニコーンの谷  トマス・バーネット・スワン
  3.  光、天より墜ち……  マーガレット・セント・クレア
  4.  完全なる富者  ジョン・ブラナー
  5.  第十時ラウンド  J・T・マッキントッシュ

  集英社コバルトシリーズといえば少女向けの文庫レーベル。そんなものを好物だと言えば世の女性陣から顰蹙を買いそうだ。しかしこの「海外ロマンチックSF傑作選」はオジサンにも楽しめる。否、オジサンにこそ読まれるべきファンタジーだといえる。私の好みはズバリ「魔女も恋をする」と「第十時ラウンド」。どちらも甘い。しかもヒロインが”うぶ”ときている。今の世に”うぶ”な女性などまず居ますまい。そんなことは百も承知しながらも、いるかもしれないとおよそ現実味のない夢をみてしまうのがオジサンなのだ。魔女だって恋をするのだ。オジサンがロマンチックSFラブロマンスを好きで何が悪い。「きしょー」と笑わば笑えっ!