2021/05/18
今年の近畿地方は5月16日に早くも梅雨入り。朝方でも19℃を超え、日中は25℃にもなろうという気候である。こうなるともう気分は夏。天気は鬱陶しいが爽やかな酒を飲もうではないかと冷蔵庫から取り出したる酒は「越の誉 純米吟醸 夏の生酒」であります。
さて何を肴にしようかと冷蔵庫を覗いたるところ、鶏の胸肉とピーマンがある。となると「ピーマンの肉詰め」を作ろうではないかということになる。ただし、「ピーマンの肉詰め」をオーブンで焼くのはつれ合いのためである。私はというと、フライパンでつくねだけをハンバーグ状に焼き、ピーマンは生のまま二つに割り種を取った状態で用意する。食べるときは生のピーマンにつくねを載せてがぶりとやるのである。ピーマン嫌いの子供が聞いたら悶絶死しそうな食べ方だが、これが大人の味というもの。ピーマンの青臭さとちょっとした苦みがつくねの旨味と相俟ってうまいのだ。これをがぶりとやって咀嚼し、嚥下した後にフレッシュな生酒をやるとたまらない。「越の誉 純米吟醸 夏の生酒」は上品な米の旨味にフレッシュな果実のような香りをまとった溌剌とした酒。これがピーマンの青臭い風味と混じって、しかるのちに口中を爽やかに洗い流してくれる様は、まさに夏の醍醐味だ。いいねぇ。