佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

『浅野日本酒店SANNOMIYA』で三種の新酒を利き酒

2023/12/07

 17時から三宮『第一樓』で送別会。県庁での用事を終えてから1時間強の余裕があったので元町の『浅野日本酒店SANNOMIYA』で時間調整した。

 時間調整の手段として『ジュンク堂書店』か『浅野日本酒店SANNOMIYA』か迷ったのだが、夕暮れ近い黄昏時、当たり前のことだが酒に軍配があがった。

 この店は四合瓶専門の酒屋、それも純米酒しか置いていない。店の奥にテイスティング・バーを併設しているので、バーで飲んだ酒で気に入ったものを買って帰るのも良い。私はもっぱらテイスティング・バーの客だ。テイスティング・バーなんて言うとなんだか気取っているが、要するに角打ちである。私はテイスティング・バーなどというよりむしろ角打ちと呼ぶ方がカッコイイと思う美的感覚の持ち主である。古いやつだとお思いでしょうが、古いやつほど新しい酒を飲みたがるもんでございます。何から何ま~でまっ暗ぁ闇よ~~♬

 カウンターにたかり、何を飲むかまよったのだが、おすすめの「利き酒3COMBO」(1,000円)を注文した。「純米大吟醸 酒々井の夜明け」(千葉・飯沼本家)、「雁木 純米吟醸 無濾過生原酒ノ弐」(山口・八百新酒造)、「紀土 純米吟醸しぼりたて」(和歌山・平和酒造)の飲み比べセットである。それぞれグラスに90mlずつ注いでくれる。肴は「紅茶鴨スモーク」にした。

 まず「酒々井の夜明け」。しぼりたての生酒である。飯沼本家の酒は初めて飲む。千葉県産の米「ふさこがね」を50%まで精米して醸した純米大吟醸大吟醸らしいフルーティーな味わい。そして瑞々しい。新酒を味わうヨロコビに満ちた酒です。

 次に「雁木 純米吟醸 無濾過生原酒ノ弐」。「雁木」の実力は誰もが認めるところ。芳醇な味わいなのになぜかサラッとして上品。口中に残る余韻が素晴らしい。文句なし。

 最後は「紀土 純米吟醸しぼりたて」。これは人気銘柄だけに何度も飲んでいる酒。やわらかい旨味をキリッとした酸が後口を爽やかに締めてくれる。やはりうまい。

 他の酒も飲みたかったが、酔っぱらっては送別会参加者に失礼だ。あっさり切り上げて『第一樓』に向かった。『第一樓』では15年ものの紹興酒をいただいた。普段は3年ものか、せいぜい5年ものしか飲まないので、いじましく何度も盃を重ねすっかり酔っぱらってしまった。もう少し上品な飲み方を心がけねばいけませんなぁ。(^^ゞ