『硫黄島からの手紙』/"LETTERS FROM IWO JIMA" DVDを観ました。
先日、青山繁晴氏の講演を聴いて、これはやはり観ておかねばと思ってのことです。
私は今日まで50年生きてきたわけですが、その間、一体どれだけの回数、どれだけの時間を国に殉じた先人の御霊に感謝を捧げただろう。そのようなことをほとんどしてこなかった自身を恥じる。それどころか先の戦争を後ろめたく想い、嘗て国を想い命を捧げてきた英霊から目を背けてきた自らの態度を悔いる。米軍がいよいよ硫黄島に攻めてきたときに指揮官栗林中将が全隊員に語った訓辞を記憶にとどめたい。そして、万策尽き、いよいよ自らに死を選ぶことを許した総攻撃の前に語った言葉を、この桜咲く季節に思い起こしたい。米軍陣地に対する総攻撃をかけたのは昭和20年3月26日のことであった。
米軍襲来に際しての訓辞
諸君、いよいよ我らの真価が問われる時がきた。
日本帝国軍の一員として、誇りを持って戦ってくれる事と信じる。
この硫黄島は、日本における最重要拠点である。
もしこの島が敵の手に渡れば、ここは爆撃の拠点となり、
敵はこの地から、本土へと攻撃せしめんとする。
本土のため、祖国のため、我々は最後の一兵になろうとも、
この島で敵をくいとどめることが責務である。
各々、10人の敵を斃すまで死ぬことは禁じる。
生きて、再び祖国の土を踏めること無きものと覚悟せよ。
余は常に、諸士の先頭にある。
総攻撃にあたっての訓辞
今より総攻撃をかける。日本が戦に破れたりといえども、
いつの日か国民が諸君らの勲功を称え、
諸君らの霊に涙し黙祷を捧げる日が必ずや来るであろう。
靖んじて国に殉ずるべし。 余は常に諸子の先頭に在り。