必死に生きるか、必死に死ぬか
~ アンディ・デュフレーン(ショーシャンクの空に)
映画『ショーシャンクの空に』(DVD)を観ました。
主演はティム・ロビンス(アンディ・デュフレーン役)、モーガン・フリーマン(エリス・ボイド・"レッド"・レディング役)。
世間の評価どおり素晴らしい映画です。
原作はスティーヴン・キングの小説『刑務所のリタ・ヘイワース』。
「不運は誰かの頭上に舞い降りる。今回は私だった」
主人公アンディ・デュフレーンの台詞だ。
銀行員として成功していたアンディ・デュフレーンは、妻とその愛人を射殺したという身に覚えのない罪で終身刑の判決を受け、ショーシャンク刑務所に投獄されるところから物語は始まる。
「いいか。覚えておけ。希望ほど恐ろしいものはない。あれは危険だ。希望ってヤツは、人間を狂わせる。希望なんかやめとけ。」
これは刑務所内で友人となった ”レッド” の言葉だ。
希望を持たなければ絶望もないということか。
身に覚えのない罪で投獄されるという絶望的な状況にあってなお自暴自棄にならず誇り高く生きる男。
自らの無実を証明するチャンスをつかんだのもつかの間、そのチャンスを悪意を持ってつぶされた男が、それでも希望を持ち続けることが出来るのか。
人間の誇りとは何か、生きる希望とは何か、男と男の友情とは何かをしみじみと語ってくれる映画です。