佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

「散歩学」のすすめ

「散歩学」のすすめ

散歩の生理学的効用とは、心臓の動きを活発にして血液循環をよくし、脂肪を燃焼させることだが、それは枝葉末節にすぎない。血液循環がよくなり、脳が活性化することこそ散歩の最大の効能なのである。散歩で活性化した脳は、知的能力と感性を増大させて、分泌された脳内ホルモン(神経伝達物質)が、体内の血液の化学的バランスを整え、免疫力も上げる。すなわち、散歩は頭の運動なのである。
                    (本書P4"はじめに"より)

『「散歩学」のすすめ』(古川愛哲/著・中公新書)を読みました。

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著者の古川愛哲氏はひょこまーの「アイテツ」さんです。

アイテツさんのご著書を読むのは2冊目です。

1年9ヶ月もブランクがあります。アイテツさんスミマセン。

http://hyocom.jp/blog/blog.php?key=70894

本書の内容は博学多才のアイテツさんが散歩の効用、楽しみ方、散歩にまつわる雑学を披瀝しておられます。私は滅多に散歩しませんが、自転車の散歩(ポタリング)はしょっちゅうやります。読んでいて何度も「そうだったのか」と膝を打つことしきりでした。アイテツさんの碩学に脱帽です。

アイテツさんによると

長時間歩いて脳の運動中枢である小脳が刺激されると、同時に隣接する快感中枢である中隔も刺激され、爽快感を感じるセロトニンや快感物質エンドルフィンなどが脳にあふれる。さらに歩くことで心臓から新鮮な酸素が血液とともに大脳の毛細血管まで循環することを促し、脳が活性化する。

らしいのだ。

私が自転車に乗る理由と同じです。長時間走ると頭がスッキリし、爽快な気分になる。精神衛生上きわめて良いのです。仕事で感じるストレスがスウッと消えていく感じがします。

 

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