佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

暴走家族は回り続ける

”世界平和のために何ができるかですって?
 家に帰ってあなたの家族を愛しなさい。”
                              <マザー・テレサ

 

『暴走家族は回り続ける』(木下半太・著/講談社文庫)を読みました。

 

まずは出版社の紹介文を引きます。


「悪夢シリーズ」の著者が描く、史上最悪の家族旅行!
愛って、絆って、家族って、……意外すぎる結末に、涙と笑いが押し寄せる!!
ノンストップ爆走小説

「浮気相手に失恋したオトン慰安のため」、家族旅行に出発した斧田家。酒と女を愛する父、「高槻のマザー・テレサ」と呼ばれる母、20歳でバツ3の長女、17歳でヤリたい盛りの長男、なぜか同行する美人巨乳家庭教師――各々の思惑が絡み合った時、一家の運命は予想外の暴走を始める! <『ギザギザ家族』改題>


 

 

愛を、そして絆を失ってしまった家族の道行きと再生の物語。こうまとめてしまえば愛と感動の物語かと思われるかもしれないが、それは大いなる勘違いです。だって登場人物のひととなりをみればわかるでしょう。父はヤリチン。母は仮面マザー・テレサ。娘は20歳でバツ3。息子はヤルことしか考えていない。そんな4人家族の旅行に何故か同行する息子の家庭教師はハーフで美人で巨乳でヤリマン。いささか下品です。いやそうとう下品です。読んだ感想など語るに値しません。一つだけ言えるのは「勢いだけは、パねぇ」ということ。でもけっして嫌いじゃないですよ。そうでなければ悪夢シリーズを通読しません。そうです。私は木下半太氏のファンです。