2022/01/11
本日の厨房男子。
昼餉は「鰤のみぞれ煮」を作った。鰤の切り身にかたくり粉をまぶして焼いた後に煮ることでだし汁の味をトロッとまとってうまい。大根もおろしなのでサッと煮上がる。皮を切り身から外して別にカリッと焼くことで臭みもなくサクッとした歯ごたえを愉しめる。
酒は地元田中酒造場の磨き技の極致「亀の甲 純米大吟醸 寿亀」。裏ラベルを見ると兵庫県産亀の尾を8.25%まで精米している贅沢な酒。製造年月は「27.9」とあるから平成27年か。ならば7年前の仕込みということだろう。おそらく極めつけのサラッとした綺麗な酒であっただろうものが、7年の月日をかけて少しずつ熟成し、微かな味の変化を見せ、飲み口にほんの少し複雑性を残す。しかしそれは雑味といった欠点ではなく、むしろかぐわしい旨味と言って良い。居酒屋『忠助』の大将が特別に取り置いて分けて下さったもの。ありがたく味わわせていただきました。深謝。
夕餉は昨夜作ったオイスターソースを味付けに使って「豚ひき肉と白菜と春雨のうま煮」を作った。ポイントは春雨を戻さず乾燥したままスープに入れること。スープの旨味を存分に吸った春雨のうまいのなんの。
酒は「大七 純米生酛」を上燗で。私はこの酒の燗が大好きです。昨夜オイル漬けにしたばかりの牡蠣を肴にするとなかなかイイ。