佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

2013-01-01から1年間の記事一覧

10月の読書メーター

2013年10月の読書メーター読んだ本の数:14冊読んだページ数:4561ページナイス数:2748ナイスはなうた日和 (集英社文庫)の感想山本幸久氏は幸せの危うさをご存じなのだろう。よくご存じで、その大切さ危うさ故、それが失われてしまうことの怖さが判っている…

はなうた日和

『はなうた日和』(山本幸久・著/集英社文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。定年間近の平凡な会社員・虹脇は、突然部下の美人OLから飲みに誘われる。手を握られながら「副社長を殴ってほしい」と頼まれて―。(「ハッピー・バースディ」)…

獺祭 純米吟醸50

本日の厨房男子。酒は「獺祭 純米吟醸50」、アテは「じゃがバター醤油」、「大根と干しエビの煮物」。獺祭はなかなか手に入らない状態と聞きますが、行きつけの酒屋「ひらい」には入ってましたよ。やっぱりうまい。製造元の旭酒造さんには来年の1月に蔵見…

みずみずしいネギと水菜を材料に

昨夜の厨房男子。 親戚からいただいたネギと水菜を材料に。「水菜とオイルサーディンのシャキシャキサラダ」、「水菜と揚げの炊いたん」、「ネギとベーコンとゴーダチーズのココット」。〆は「水菜を入れたおじや」。

私の作ったお総菜

私は今日も相変わらず、料理を作るために、台所に立っています。私にとっては、料理を作るその過程が、とても愉しいからなのです。 しきたりや形式にとらわれないで、自分流の料理を発明することに、生き甲斐を感じている、とでも言うのでしょうか。一生懸命…

「論語」に帰ろう

私は世界をいろいろと航海してきたが、欧州においてさえ、日本人のように落ち着いた華麗さと威厳を持った国民に出会ったことがない。(『伝記 ペリー提督の日本開国』 サミュエル・エリオット・モリソン、座本勝之役、双葉社) 『「論語」に帰ろう』(守屋淳…

今日の昼餉

宇野千代さんの随筆を肴にワインをいただいています。宇野さんは山口県岩国にあった造り酒屋のお嬢さん。『作家の酒』(平凡社コロナブックス)によると、料理酒として一月三升の酒を使っていらっしゃった。まさにジャブジャブと酒を使われたようで、本には…

コーヒー店タレーランの事件簿2 - 彼女はカフェオレの夢を見る

『コーヒー店タレーランの事件簿2 - 彼女はカフェオレの夢を見る』(岡崎琢磨・著/宝島社文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。 京都の街にひっそりと佇む珈琲店“タレーラン”に、頭脳明晰な女性バリスタ・切間美星の妹、美空が夏季休暇…

『津弥栗』と『粋甘粛』

本日の和菓子。『津弥栗』と『粋甘粛』の二種。津弥栗は周りが栗きんとんあんで中に渋皮栗が閉じ込めてある。この味はだれもが好きなはず。粋甘粛は長野県産市田柿の干し柿の中に白あんが入っている。これは時間と手間暇をかけた贅沢な菓子です。ありがたく…

獺祭 純米大吟醸 スパークリング

本日の一献は「獺祭 純米大吟醸スパークリング 磨き三割九分発泡にごり酒」。開けるとき要注意。シャンパンのようにぽんっ!とふたが飛びます。この酒に合うアテをと考えた末、「カキとブラウンえのきのホイル焼き」と「ジャーマンポテト」を作りました。獺祭…

香住鶴 生酛からくち

昨夜の一献は「香住鶴 生酛からくち」。スローフードジャパン・燗酒コンテスト2012の金賞酒。当然燗でいただきました。キリッとすっきり。燗にして味わいが口の中に拡がる酒。アテは蒸かしたサツマイモをバター醤油で炒めたもの。

下町ロケット

「入担は断ります」 殿村は、きっぱりといった。 だが、銀行からの出向である殿村にとって、預金解約は、銀行に反旗を翻すに等しいのではないか。殿村が、佃製作所のためにそこまでやるのは、簡単な決意ではないはずだ。「殿村さん・・・・・・。うれしいけ…

総理の器量 - 政治記者が見たリーダー秘話

権力はそれが奉仕する目的に必要な限りその存在が許される (本書第3章・大平正芳にみる「韜晦[とうかい]の政治」より) 『総理の器量 - 政治記者が見たリーダー秘話』(橋本五郎・著/中公新書クラレ)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。…

はじめまして、本棚荘

「昔はねえ、お家賃というのは本で払ったものですよ」「本」「ええ。本」 大家さんはそんなことを言った。 まっすぐわたしを見つめて、お家賃は本でもって支払っていたのだ、と彼女はそう言う。「だけど今の若いひとってあまり本を読まないでしょう。だから…

華竜の宮

海の広さが白亜紀(クリティシャス)の頃の規模に戻ることから、この現象は<リ・クリティシャス>と名づけられた。 進行中の様々な災厄、そしてリ・クリティシャス。 人類は、これらの環境の激変に、ただ<適応>するしかなかった。 世界中の政府が、人類と…

鯖大根

本日の厨房男子。夕餉の一献は「小鼓 純米吟醸 緑丹波杜氏」。この酒を私は大好きでおそらく年間5本は呑んでいると思う。アテは鰺の造り、鯖大根、大根の皮の浅漬け。鯖大根は酒のアテとしても美味いが、こんなふうにご飯の上にのせていただくと、煮汁がア…

昨夜の一献は「播州一献 大吟醸 袋しぼり斗瓶どり」

昨夜、祭から疲れて帰ると鍋の用意はしてあるものの誰もいない。「娘を姫路駅まで迎えに行く」と書き置きがある。鍋を温めて待っていなさいということか。やむを得まいと、美味い酒を独り占めで飲むことにした。酒は「播州一献 大吟醸 袋しぼり斗瓶どり」。…

枝豆

今年も枝豆の季節。やっぱり黒豆の枝豆がおいしい。今年はやや実の入りが悪いような気がします。私は塩を効かせたのが好きです。 煮ている間、とらやの羊羹で一休み。 ほかほかの煮あがり。

百々登勢

本日の一献は金沢・福光屋の「百々登勢」十年ものの熟成酒です。とろっと甘い琥珀色の古酒。やっぱり美味い。アテは京都・魚久のぎんだらの京粕漬け。シーチキン・サラダ。

空飛ぶタイヤ

あの子の大切な母親を俺たちは奪ったのだ。あの子はもう二度と愛する母親と会うことも話すこともできない。あんな小さな子どもが泣くまいと必死で耐えている姿を見て、それでもこの金を受け取ることができたとすればそれはもう人間じゃないと赤松は思った。 …

本日の厨房男子

昼飯は肉じゃがを作ってみました。 夕飯には秋らしい食材を使いました。「山の芋と椎茸と豚肉の信田巻き」「ジャコおろし」「小アジの南蛮漬け」。酒は「銘無し」。醸造元は石川県小松市の「加越」。加賀百山伏流水で仕込んだ辛口の酒。辛口とは云え微妙にマ…

9月の読書メーター

先月のキーワードは「高知県」「金子直吉」「半沢直樹」。今後さらに追っかけることになりそうだ。 2013年9月の読書メーター読んだ本の数:9冊読んだページ数:3164ページナイス数:2213ナイスオレたち花のバブル組 (文春文庫)の感想ご自身がバンカーでいら…

オレたち花のバブル組

「押木はいい奴だった。アイツは結局、銀行の業績が思いっきり悪い最中に死んじまって、いまようやく盛り返してきた銀行業界の復活は見ないままだ。だけど押木だけじゃないんだよな。オレたちバブル入行組は、ずっと経済のトンネルの中を走行してきた地下鉄…

丸にぼーいち 純米吟醸無濾過袋取り原酒

本日の一献は「丸にぼーいち 純米吟醸無濾過袋取り原酒」。 新潟の辛口です。 「丸にぼーいち」とは、世の中を丸く平らにまっすぐに、という意味らしい。 アテは鶏皮の塩焼き。 夕餉は鍋にしました。 具は鶏つくね、冬瓜、チンゲンサイ、モヤシ、豆腐、ホン…

カレラ、ピノ・ノワール

今日の厨房男子。昼餉は茄子のオリーヴ・オイル焼き、彩り野菜の炒め物香草風味。酒はカレラ、ピノ・ノワール。(CALERA PINOT NOIR CENTRAL COAST 2007) 平井さんに選んでいただいたカリフォルニア・ワインです。おいしいワインでした。私はワインを知らな…

今日の朝餉

今朝の朝餉は香寺ハーブガーデンのパン。四万十川の海苔のスープ。食後のお茶はもちろんハーブティー。ローズヒップほか、いろいろミックスしてあるようです。

宗玄 吟醸 ひやおろし

ひやおろしの美味しい季節です。 昨日の夕食は一人家ご飯でした。 酒は「宗玄 吟醸 ひやおろし」。 アテは秋鮭。 身はオリーヴオイル焼き、白子は天ぷらにしました。 〆ご飯は鮭と海苔と梅干しの茶漬け。 酒は石川県能登、鮭は北海道産、海苔は高知県四万十…

オレたちバブル入行組

オレは基本的に性善説だ。相手が善意であり、好意を見せるのであれば、誠心誠意それにこたえる。だが、やられたらやり返す。泣き寝入りはしない。十倍返しだ。 (本書P290より) 『オレたちバブル入行組』(池井戸潤・著/文春文庫)を読みました。 まずは出…

お家さん

ただ食べるため、家族を養うための商売ならばどこでもできる。だが自分は、日本の水際であるあの神戸で、外国を相手に国と国との利益を賭けた取引をなし、誰もができない巨利を挙げて成功するという待望を抱いて土佐の山々に背を向けたはずだ。そのことを、…

カツオ人間写真集

『カツオ人間写真集』(チームカツオ人間・編/角川文庫)を読みました。 こがな写真集を千円も払ってこうてしもうたとちっくと後悔しちゅうが、高知を応援する人間としてはこれぐらい安いことなが。行きたいのはひろめ市場、日曜市、屋台。行きたいちゅうよ…