佐々陽太朗の日記

酒、美味しかったもの、読んだ本、サイクリング、旅行など。

日本の美術館 ベスト250完全案内

『日本の美術館 ベスト250完全案内』(ぴあMOOK)を読みました。 122頁で250の美術館を紹介しようというのは、やはり無理ですな。内容が薄くなってしまいます。とはいえ、こんな美術館があったのかと発見できたことはよかった。強く感じるのは…

みんなのうた

『みんなのうた』(重松清・著/角川文庫)を読みました。 こころ優しゅう生きることとエラジン(偉人)さんになるゆうんは違うんかのう。こころ優しゅう生きとる人はなんで哀しゅう見えるんかのう。みんながおたがいのことを気にかけて生きるゆうことは煩わ…

ザ・万遊記

『ザ・万遊記』(万城目学・著/集英社文庫)を読みました。 万太郎はサッカーが好きである。万太郎のDNAは関西人である。万太郎は教育的配慮で改竄されたアニメ版「小公女」に心から怒っている。万太郎はどこまでも地味な男を最高に輝かせてしまう司馬遼…

8月の読書メーター

2014年8月の読書メーター 読んだ本の数:14冊読んだページ数:4393ページナイス数:3215ナイス 先月はなんと言っても高田郁さんの「みをつくし料理帖」シリーズの完結編『天の梯』を読んだこと。5年間、このシリーズを追い続け、澪の幸せを願い続けただけに…

パワハラ・いじめ 職場内解決の実践的手法

『パワハラ・いじめ 職場内解決の実践的手法』(金子雅臣・著/日本法令)を読みました。 厚労省「職場のいじめ・嫌がらせ問題に関する円卓会議」の報告書に忠実なかたちでパワハラとは何か、パワハラを予防するためにどうすべきか、あるいは職場内で起こっ…

それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか

『それ、パワハラです 何がアウトで、何がセーフか』 (笹山尚人・著/光文社新書)を読みました。 パワハラや退職勧奨を受けたとする労働者側にたった解説。副題に「何がアウトで、何がセーフか」とあったので、そのあたりの解説が読みたかったのだが、著者の…

強育論--悩める大人たちに告ぐ! 「いじめの芽を摘む」特効薬

『強育論』(野々村直道・著/講談社)を読みました。 先月24日に講演会でのお話を拝聴したあと、同じテーブルでお酒を酌み交わしながら食事をさせていただきました。その時に御著書にサインも頂きました。私の読書は文庫本持ち歩きを基本としていますので…

ひとなつの。 真夏に読みたい五つの物語

『ひとなつの。 真夏に読みたい五つの物語』(角川文庫編集部・編)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。7月のある日、「郵便」を発見したぼくの、胸がきゅんとするやりとり―(「郵便少年」森見登美彦)。映画の撮影用に借りた家に住むことになっ…

セカンドウィンド(Ⅲ)

昨夜、久しぶりに茜からメールが届いた。 年が明けてから何度かメールのやりとりはしていたが、会って話をする機会はなかった。練習がきつくなって時間的な余裕がなかったからだ。・・・・・・いや、本当は違う。時間は作れなくはない。茜と会うことにためら…

あすなろ三三七拍子

『あすなろ三三七拍子 (上・下)』(重松清・著/講談社文庫)を読みました。 世の中、理屈がすべてではない。正しいが正しくないこともある。男同士にしか判らないドメスティックな価値観だろうと、日本人にしか判らない島国根性だろうと、それを軽々にア…

7月の読書メーター

2014年7月の読書メーター読んだ本の数:8冊読んだページ数:2433ページナイス数:2146ナイス 七月は初めて読む作家さん(山本文緒、中田栄一、雪舟えま・・・)との出会いがあった。今後、別の作品を読んでみたい。また、以前から読み進めているシリーズを久…

本をめぐる物語 _ 栞は夢をみる

『本をめぐる物語 _ 栞は夢をみる』(ダ・ヴィンチ編集部・編/角川文庫)を読みました。 まずは紹介文を引きます。地図にない本屋と聞いて、カノさんの本屋だと思った。ときどきしか行けない、その日しか存在しない本屋を作りたいと言っていたのだ。ショッ…

本をめぐる物語_一冊の扉

『本をめぐる物語_一冊の扉』(ダ・ヴィンチ編集部・編/角川文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。古書店と同じにおいの高校の部室、好きなキャラの二次創作小説に没頭しているときだけ、私は自由だった。けれど先輩からある耳慣れない指…

妖怪探偵・百目 <1>朱塗の街

『妖怪探偵・百目 <1>朱塗の街』(上田早夕里・著/光文社文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。 絶世の美女にして全身に百の眼を持つ妖怪・百目。彼女の探偵事務所は、妖怪と人間が共存する“真朱の街”にある。請け負う事件は、すべて妖…

被害者の顔 - KILLER'S CHOICE -

『被害者の顔 - KILLER'S CHOICE -』(エド・マクベイン・著、加島祥造・訳、ハヤカワ・ミステリ文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。 夏が近づく頃、夕方の街はいっとき静まり返る__アニイが殺されたのもそんな夜だった。胸に銃弾を…

サイン会はいかが?

『サイン会はいかが? 成風堂書店事件メモ』(大崎梢・著/創元推理文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。 「ファンの正体を見破れる店員のいる店で、サイン会を開きたい」―若手ミステリ作家のちょっと変わった要望に名乗りを上げた成風堂…

パイナップルの彼方

『パイナップルの彼方』(山本文緒・著/角川文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。 私たちはまだ23歳だ。結婚する友達の幸福な顔は深文(みふみ)を幸せにした。だけど共感はしない。私の24時間はまるごと私のものだ。天堂という恋人…

内なる敵

『内なる敵 - THE ENEMIES WITHIN -』(マイクル・Z・リューイン:著/ハヤカワ・ミステリ文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。あの男にこれ以上追い回されたくないの―メラニーと名乗る女性は訴えた。偏執的な夫との生活に耐えかねて逃…

6月の読書メーター

2014年6月の読書メーター読んだ本の数:13冊読んだページ数:3858ページナイス数:2985ナイス 6月はロードレース関連のおもしろ本を沢山読めたのが幸せであった。日常のミステリにも素晴らしい本が沢山あった。近藤史恵氏と川西蘭氏のロードレースものは今後…

民子

『民子』(浅田次郎・作/マルハペットフード十周年記念CM制作スタッフ/角川書店)を読みました。 出版社の紹介文を引きます。売れない作家の唯一の読者は、飼い猫の「民子」だった。ようやく原稿が売れ始めた頃、彼女は行方知れずになってしまう。作家が長…

晩夏に捧ぐ

『晩夏に捧ぐ-成風堂書店事件メモ(出張編)』(大崎梢・著/創元推理文庫)を読みました。最近お気に入りの大崎梢氏の書店ミステリです。成風堂書店シリーズとしては第二弾ですね。 まずは出版社の紹介文を引きます。 駅ビルの書店で働く杏子のもとに、長…

配達あかずきん

『配達あかずきん-成風堂書店事件メモ』(大崎梢・著/創元推理文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。 「いいよんさんわん」―近所に住む老人から託されたという謎の探求書リスト。コミック『あさきゆめみし』を購入後失踪した母を捜しに来…

セカンドウィンド(Ⅱ)

『セカンドウィンド(Ⅱ)』(川西蘭・著/ピュアフル文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。 金剛ヶ峯での激闘から1年―名門・南雲学院自転車部の主力として、親友の田村岳らと日々切磋琢磨する溝口洋。だが彼は、ある理由から思い切りペダル…

銀輪に花束を

『銀輪に花束を』(斎藤純・著/小学館文庫)を読みました。『セカンドウィンド(Ⅰ)』を読み終えて、すっかりロードバイク気分。しかし、(Ⅱ)を買ってなかったので、本棚の積読本の中からこれを選びました。 まずは出版社の紹介文を引きます。「ライディン…

セカンドウィンド(Ⅰ)

『セカンドウィンド(Ⅰ)』(川西蘭・著/ピュアフル文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。 溝口洋は、自転車で風の中に躍ることを好むクールな少年だ。中3になろうとするある日、峠道で揃いのウェアに身を包み、ロードバイクに乗る少年た…

甘露梅

「筆さん、わっちがあの人に悋気して弁天屋で騒ぎを起こしたと思いなんすか」 浮舟はきゅっと眉を上げ、真顔で筆吉を見た。「物分かりがいいと思っていんしたが存外に察しの悪い。あの人が海老屋に揚がりなんすなら文句はありいせん。わっちがあの人と大門の…

シャカリキ!

『シャカリキ!』(原作・曽田正人/ノベライズ・丹沢まなぶ/小学館文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。自転車で坂を登ることに情熱を傾ける高校生、テルこと野々村輝は日の大亀ヶ丘高校の自転車部に入部する。チームのエースは鳩村大輔…

プリズム

『プリズム』(百田尚樹・著/幻冬舎文庫)を読みました。 まずは出版社の紹介文を引きます。 ある資産家の家に家庭教師として通う聡子。彼女の前に屋敷の離れに住む青年が現れる。ときに荒々しく怒鳴りつけ、ときに馴れ馴れしくキスを迫り、ときに紳士的に…

ルーズヴェルト・ゲーム

『ルーズヴェルト・ゲーム』(池井戸潤・著/講談社文庫)を読みました。まずは出版社の紹介文を引きます。大手ライバル企業に攻勢をかけられ、業績不振にあえぐ青島製作所。リストラが始まり、歴史ある野球部の存続を疑問視する声が上がる。かつての名門チ…

2014年5月の読書メーター

2014年5月の読書メーター 読んだ本の数:8冊読んだページ数:2497ページナイス数:3009ナイス 5月は自転車通勤を復活したこともあって、読書量ががくんと落ちた。これまでバス通勤の往復で一時間半は読んでいたのだから、当然の結果である。健康維持、体力維…